第56回 人は見た目で判断する「メラビアンの原則」!

 「人は見た目で判断する」とよく言われます。人は何で判断するのでしょうか?会社の評価はどうされるのでしょうか?「何をもって銀行・株主等は判断するのでしょうか?」 いろいろなことが考えられることがあります。「言葉は7%しか伝えない」と言われます。

 私たちの周りには膨大な情報が溢れています。その情報を伝達しているのは、言葉よりも言葉以外の要素の方がより多いことが分かってきました。アメリカの心理学者のアルバート・マレービアン博士が、人が他人から受けとる情報(感情や態度)の実験結果を発表しています。「メラビアンの法則」といわれているものです。

 「メラビアンの法則」によると、
 (1) 話す言葉に内容の言語情報が7%
 (2) 声の質、テンポといった聴覚情報が38%
 (3) 顔の見た目の表情などの視覚情報が55%
です。

 経営者も多くの方々とコミュニケーションを取られていると思います。

 ついついコミュニケーションの主役は「言葉」だと思われがちですが、それは大きな間違いで、人は「能力や性格・その人のもっているものをすべてひっくるめて『見た目が9割』といって、差し支えない」のではないでしょうか。経営者がコミュニケーションを取っていると思っている口先での言葉はほんの7%で、残りの93%がいかに大切かを知っていただければと思います。

 銀行は会社の格付けを実施しています。格付けの基準が各銀行によって比率は違うと思いますが、定量分析と定性分析から会社の評価を判断して格付けをしているのです。

 定量分析の中心は決算書分析です。これはまさに「決算診断」に他なりません。定性分析の中心は経営者の物の見方・考え方等を中心にされます。その際、経営者が自分の会社の現状と将来へのビジョンを自信を持って伝えられることが出来れば、会社の評価を実情以上にしたいだける可能性が十分あります。

 そのためにも、会社の「決算診断」を実施、経営力の判断を見るための「マネージメントパワー」の内容をよく理解をしてください。そうすれば、「メラビアンの法則」ではありませんが、経営者の自信に溢れた表情と声の張りがある説明が銀行担当者の評価をアップされることになっていくと信じています。





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