第53回 中小企業経営者の「社長業」を考える!!

 社長業とは何でしょうか?もちろん、いろいろな見方や考え方があると思います。でも、突き詰めてみれば、社長業とは「決断業・責任業」ではないでしょうか?最終決断を、最終責任を持って行うという大変つらい仕事です。特に、中小企業経営者であれば経営資源が豊富ではなく、全て自分で行わなくてはならないことが多く、商品開発、販路開拓、クレーム対応、資金繰り、人材育成等々とプライベートの時間が持てないのは至極当然な話だと思います。

 社長の後ろには誰もいません。毎日、孤独な決断を将来を見据えた投資等の大きなことから、日々の日常的な業務の小さいことまでしなければなりません。「その件に関しては上司に相談をしてきます」「その要請事項は会社に帰って責任者と相談してきます」と言えたらどんなに楽なことかと、社長だから身を切り刻んで実感していると思います。

 重い荷物を背中から一生離すことは出来ません。それだからこそ社長なのです。もし嫌なら辞めるしかありませんが、借金もあるし、社員もいる、その家族もいる。責任があるから辞めるわけにはいきません。どんなときでも逃げることは出来ません。だからこそ、経営者である社長は未来に向って志を失わないで常に希望を持ち続けることが大事だと思います。成功を勝ち取るために自分の価値観を高めていく必要があると思います。

 価値観を高めるポイントを以下に掲載します。

1. 成果の明確化と具体的設定
   自分の会社の経営理念や経営ビジョンを鮮明に描くことは必要不可欠な条件です。

2. 行動
   行動なくして成果の実現は不可能です。言い訳等を口に出してしまうと成果の方向とは逆の道を歩んでしまうことになります。

3. 挑戦
   成功し、成果を創り出す人は絶えずチャレンジし、自分を高めています。目標に対して挑戦・冒険する強い心を持っています。

4. 責任
   成果を上げる人は、結果に対して責任を取ります。その結果を分析して改善を図っていきます。

5. 援助
   成果を創る人は、人間関係を大切にします。そのために積極的に他の人を援助し、自分への援助を素直に受けます。

6. 本気
   成果を出す人は本気で生きています。本気ですれば大抵のことは出来ます。本気でしていれば誰かが助けてくれます。本気であれば人は分かってくれます。

 社長業は社長しかできません。つらく大変なことも多いかと思いますが、成果が達成できたときの喜びも大きいと思います。一年の成果は全て決算書に表れています。自分で判断し、責任を持って行動した成果を決算診断によって確認して、成功を実現する行動をしていってください。





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