第48回 決算診断は「会社の健康診断」

 新年、明けましておめでとうございます。

 おとそ気分も抜けきらぬ年明け早々の経済・経営環境は、昨年からの原油高の傾向にストップがかからず、その影響から株価の暴落を招く幕開けになりました。

 今年一年の企業経営にとって、大きな試練が待ち構えているような感じを受けます。中小企業経営者はコストアップによる経営の舵取りをいかにしていくかに悩まされていることと思われます。ただ、会社は社長次第で成長もすれば衰退もしていきます。社長が健康であれば、会社も活動を続けていくことは出来ます。

 健康な身体があっての仕事であり、経営であると思います。「今、自分が病に倒れたら・・・」 経営に賭けてきた自分の目標が断たれてしまうかもしれない。会社の存続だって危うくなる可能性がある。社員たちを路頭に迷わせるわけにはいかない・・・等々、心配でたまらなくなると思います。

 ですから、そうならないよう日々健康に気をつけ、定期的に健康診断を受けておられるのではないでしょうか?それでも足りないと思われる方は人間ドックに入ったりしていることでしょう。とにかく健康の維持には人一倍神経質になっている方が多いはずです。

 健康診断では、さまざまな検査が行われます。血圧、血糖値、尿酸値、心電図、レントゲン、癌の有無等々。検査結果はレントゲンなど目に見えるものもありますが、大抵は数値で示されます。その値が標準値と比べて異常に高かったり低かったり、あるいは矯激な変化をしている場合、医師は再検査を実施し、そして病気が発見されれば。治療が始まります。

 検査結果を聞く時はハラハラドキドキ状態です。誰もが真剣に数値をチェックします。

 「会社の健康診断」が決算診断です。決算書の数字を数値に変えて、異常値はないか? また、収益面はどうか? 生産性は低下していないか?

 あるいは資金面の状態は良好か? 等々の全方角から会社の健康状態をチェックして病気にならないバランスが取れた健康体を維持していきます。

 今年は子年です。子という字は了に一で成っています。了とは終了の了で終わることを意味し、一は数字の最初ですから、始まることを意味します。子年にちなんで、会社の一年間の終了である決算書を診断して、新たな年度が良好な状態でスタートできるようにしていってください。





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