第47回 会社の付加価値を高めていく!!

 師走を迎え、経営者の皆様も会社経営の舵取りで益々ご活躍のことと思います。

 今年の師走は、近年にない「値上げ」の活字が目に付くようになっています。原油の高騰により、ガソリン、食品等といった生活に影響する身近な商品の値上げが始まってきています。

 各企業も「価格を据え置こうにも、努力は限界にきている」との声が大半を占めています。特に、中小企業をみると、「原油や原材料、人件費、等々」のコストアップ要因が多くなってきても、それに見合う価格を上げることが出来ない。そのため、資金繰りもきびしくなってきています。いよいよ、厳しい生存をかけた時代になりつつあります。

 「価格」は「原価」で決まるのではなく、「付加価値」で決まるのです。

 「価格」とは、「企業」と「消費者」を結ぶ接点です。「企業」からの観点だけですと、「原価と利益」により「価格」を決めているのが、「消費者」は「売価と付加価値」という観点で、接点である「商品」を捉えているところに、問題が発生しがちです。たとえば、小売業でしたら、「企業」の論理は、商品を売る「売り場」ですが、「消費者」の論理ですと、商品を買う「買い場」という捉え方です。商品を「買う」ということは商品に魅力がなければしません。「消費者」は、商品の「付加価値や満足度」によって、購入するのです。「付加価値」は、「商品そのものが持つもの以外に、サービスや情報」といったものも含まれます。これらの要素をいかに消費者に感じ取れるように表現していくことで価格も変わってきます。「付加価値の感じ方」は個々の消費者によって違いますが、一般的な付加価値を求めるより、「ターゲットを絞り込んだ付加価値」を考えていくことをすることにより、商品の「価値がより明確化」されるものです。

 「価値」とは何か? ブランドであり、「魅力価値」です。「価格は、原価で決められるのではなく、付加価値で決まります。」そのために、自分の会社の「付加価値を表現できないと、価格を納得してもらうことは出来ません。」、そして、「何が付加価値かということを明確化して商品開発」をしていかなくてはなりません。それが、「商品の個性」をつくり上げていくものです。中小企業でこの「魅力価値」をつくり出していくのは経営者である社長自身です。自分の会社の魅力は何かを常に念頭に置いていくことが必要です。「決算診断提案書」と「マネージメントパワー」によって、商品・会社の「魅力価値」を高める糸口にしていってください。

 「値上げが問題」になっているこの時期、単に値上げするのではなく、「ピンチ」を「チャンス」ととらえ、商品の付加価値を見直す良い機会にしていいってください。





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