第32回 「決算書」を経営に活かすアドバイスができる会計事務所とは

 会社を経営している社長の皆様は、会計事務所と決算業務に関する契約を取り交わしていると思います。会社にとって「強烈な利害関係者」である銀行や税務署と協力関係や信用関係を築いていくためにも、どのような会計事務所とお付き合いをするかが大変重要なテーマだと思います。

 社長である皆様が会計事務所とお付き合いをする際の基準とは何でしょうか?

 料金の額で決められている方が多いのが実情ではないでしょうか?コスト面からみれば、たしかに会計事務所に払う料金は低いにこしたことはないことでしょう。しかし、会計事務所が皆様の会社に関わる決算業務の「内容と質」のほうがよほど大きな問題とはいえないでしょうか?

 会計事務所の業務は、まず税務署や銀行に提出する決算書の作成があります。この業務は全ての会計事務所が行っていることです。

 これだけでいいという社長にとって、これから先の内容は読む必要がないかもしれません。一年間の会計仕訳をまとめて間違いのない決算書・申告書を作成して税務署に提出してもらえばことが足りることですから・・・。

 会社の経営にアドバイスをしてくれる会計事務所とお付き合いができればと願っている社長に、次の2つのポイントから会計事務所をみてほしいと思 います。

 第一のポイントは、会計事務所の「報告・解説」力です。お客様である会社へ貢献をしたいと考えている会計事務所は、決算書を分析・評価・診断して社長へ「報告・解説」をしています。その際の内容が、社長自身が日頃から会社の課題だと考えていることや、社長が気づかない問題点を指摘してくれているかどうかです。単なる決算書の数字だけのうわべの報告・解説では、社長にとっての本当の満足は得られないと思います。

 第二のポイントは、会計事務所が「経営課題の共有意識」を持っているかどうかです。この気持ちを持っている会計事務所であれば、決算書の診断により、「銀行は決算書のこの点により会社を評価しています」と銀行に提出する前に、適切なアドバイスをしてくれます。

と共に会社の強み・弱みを的確に判断して新しい年度に向けて、社長へ勇気づけ、元気づけをしてくれます。そして、「社長とともに、会社の未来を考える」よき経営コーチとしてサポートをしてくれます。

 是非、上記の2つのポイントを参考に、よき相談役になっていただける会計事務所とのご縁を探していってください。





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