引き続き、6要素から自社の経営改善をするための課題について、説明をしていきます。 今回は健全性です。 商品を仕入れたのに、その代金を支払う資金がなければ、仕入先はもう商品を納めてくれません。売るものがないと、会社は倒産します。手形で支払うとしても決済日に当座口座に資金がなければ手形が不渡りになって会社は倒産します。 当たり前のことですが、万が一にもそんなことにならないように、会社の財政状態(ヒトに例えれば懐具合と言ってもいいでしょう)が良好かどうかを見る必要があります。それが会社の[健全性]です。財政状態(懐具合)が良好で支払能力があるということは、会社を継続的に運営していくために必要な資金の出所と使われ方が適正でなければなりません。また、必要な資金をいつでも調達できる体制になっていることも大変重要です。 [健全性]を判定するのは、以下の5つの項目です。
これらの判定結果によって「健全性の向上」を実現していくための改善課題で考えられるのは以下の通りです。
例えば、小売業の場合で、自社にとって安定性の判定からで、「資金調達先の確保」が課題であったとすると、以下のような検討項目が考えられます。 小売業「健全性向上」の改善課題(例)
決算書を分析・診断することにより、自分の会社の経営課題が明らかにされます。 是非、顧問の会計事務所にご相談してみてください。 次回は、「成長性の向上」を実現するための改善課題について説明します。
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