第134回 アナログ経営が輝く時代へ

 パナソニックとソニーは、新しい「レコードプレーヤー」を年内に発売すると発表しました。パナソニックは、6年ぶりの復活、ソニーは8年ぶりの新製品となるそうです。「アナログ」の良さが、ここにきて見直されてきたのです。

 一方、撮ると印刷された写真がすぐに出てくるインスタントカメラは、デジタルカメラの登場などで需要が減りました。世界一であったアメリカのコダック社は倒産しましたが、現在は富士フィルムがほぼ独占しています。会社によると「デジタル世代の方々は、アナログを逆に新鮮に感じている」と指摘しています。人が手をかけるアナログの良さを、これからも打ち出していくのです。

 昨今、ITの普及に伴い、あらゆる分野の業界で効率化が進んでいます。企業経営においても、人が行う機能に置き換わり、IT化・デジタル化が加速しています。だからこそ、人にしかできない「アナログな泥くさい経営」が、ますます輝く時代へ突入していくと思うのです。

 企業の使命は永続であり、そのために必要なのは「人」です。そこで、働く心、情熱、想いで、その企業の「良し悪し」がきまります。そして、人から会社の文化、社風が生まれ、受け継がれ、永続へとつながるのです。

 デジタルが浸透していく時代だからこそ、自社の強みとしての「人」「社風」「文化」等について、意識されてみてはいかがでしょうか?

 以下に、「マネージメント・パワー」という定性評価の設問をいくつか記載いたしますので、参考にしていただければ幸いです。

・お客様や取引先、金融機関などと人間関係を大事にし、良き環境づくりをしていますか?
・人との出会いは大事。人脈形成に力を入れていますか?
・既存顧客を維持することは重要です。顧客と良き関係性を保っていますか?
・お客様からの要望やクレームが、全社として情報を共有され、改善に結びついていますか?
人材育成を重要な課題テーマと位置付けて、継続的・体系的な教育研修を実施していますか?
・コミュニケーションや良き関係性を保ち、報告・連絡・相談が円滑にされていますか?


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