引き続き、6要素から自社の経営改善をするための課題について、説明をしていきます。 今回は生産性です。 企業の経営資源は「ヒト・モノ・カネ・技術・情報・時間」であるといいます。これらの経営資源をいかに効率よく投入して成果を上げることができるかが、経営にとっては大きな問題です。 例えば、製造業の場合は、ヒト(人材)やモノ(原材料や設備など)を使い、時間をかけて技術を磨き製品をつくって販売することで効率よく販売できれば大きな利益を得ることができます。 また、流通業の場合は、ヒト(人材)やモノ(店舗や営業車輌等)を使い、時間をかけて仕入れしたものを販売することで利益を上げます。当然、できるだけ安く仕入れて効率よく販売すれば、その分だけ利益を上げることができます。 会社の経営資源であるヒトやモノ、あるいは時間を効率的に活かして大きな付加価値、高い利益を上げているかを見るのが生産性分析と判定です。 「生産性」を見るポイントは
です。これらの判定結果によって「生産性の向上」を実現していくための改善課題で考えられるのは以下の通りです。
例えば、小売業の場合で、自社にとって生産性の判定からで、「ムダ・ロスの排除」が課題であったとすると、以下のような検討項目が考えられます。 小売業「生産性向上」の改善課題(例)
決算書を分析・診断することにより、自分の会社の経営課題が明らかにされます。 是非、顧問の会計事務所にご相談してみてください。 次回は、「資金性の向上」を実現するための改善課題について説明します。
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