第127回 今、経営者の「志」が問われている!!

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」をご覧になっている方も多いかと思います。このドラマの中で、吉田松陰が門下生に問うのが「あなたの志は何ですか」です。自分の「志」を各門下生が真剣に考え行動した結果が明治維新の原動力になったのでしょう。

 幕末時代ではありませんが、現在の中小企業を取り巻く環境は経営者の「志」が問われている時代ではないでしょうか。

 トップの考えている経営に対する理念、信念、哲学というものが非常に大事なときです。それだけに、経営者で勝負が決まります。言い換えれば、経営者の「志」が問われているのです。

 因果応報、原因があっての結果です。根本を正せば、いい結果を生み出すことが出来るのです。

 「人間のやっていることは人間で解決できる」という強い意志を持った「志」が問われているのです。

 経営には思い切る気持ちを強く持ち、常に情熱を傾けて、社員や顧客に働きかけていくことが重要です。その姿を見て、社員たちは「ああ、このトップなら」という思いを持てるのです。

 強い思いと夢を語り、「このトップについていけば大丈夫」と、迫力を持って経営に全社員が協力して邁進していけるのです。トップの明確な進むべき方向性を示せば、会社の空気は変わっていきます。

 経営哲学には、「情と氷と炎」が必要といわれています。成功する経営者は冷徹に、クールに物事を見ています。そして、最後に情をかけます。明治維新を成功させ近代日本を創建した大久保利通のような冷徹な気持ちで現場や事態を見て、最後は西郷隆盛のように溢れるような思いやりをかける。こうした姿勢は、いまの経営にも通じる大切なことだと思います。

 特に中小企業の経営者は「仏の顔」と「鬼の顔」を二つ持ち、使い分けをすることが大事なのではないでしょうか。まず、冷静にクールに対処し理性で考え、最後は情で接するという経営姿勢が重要だと思います。

 そのために自分がどのような経営姿勢を取っているかを知る上で「マネージメント・パワー」を実施されてみてはいかがでしょうか。


 上記のような質問、合計48問に対して自己評価をすることで、自身の現在の経営姿勢について確認することができます。強みと弱みを把握し、その時々で最適なリーダーシップが取れるようにしていただければと思います。


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