第117回 100年企業を目指す!!

 今年、2014年は大きな転換点の年になるかもしれません。きらびやかで躍動的な舞台で多くの人の心を魅了した宝塚歌劇は今年で創立100周年を迎えます。「清く、正しく、美しく」をモットーに、戦後の苦しい時も国民に夢を希望を与えてきました。

 今から100年前の宝塚歌劇の最初の舞台があった1914年は、第一次世界大戦が勃発した年でした。日本の社会では赤レンガのモダンな東京駅が開業した大正デモクラシーの時代でもありました。近代的な大衆文化が生まれ、新しい娯楽を国民が求め始めた時に宝塚歌劇が誕生したのです。その開業から今まで、第二次世界大戦・太平洋戦争という痛ましい時代の中で苦境を強いられてきましたが、辛抱づよく活動を続けてきて、今年100周年の記念すべき年を迎えられることができました。まさに、宝塚歌劇は日本国民の喜怒哀楽と共に成長してきたといっても過言ではありません。

 企業経営者は「変化の波に対応する」ことです。100年の荒波を乗り越えてきた宝塚歌劇の活動は大きな参考になるのではないでしょうか。宝塚歌劇が生きてきた100年間に大きく企業の姿を変えてきました。

 日本経済新聞の元旦号に、次のような広告が掲載されていました。

変わる、その先へ

 きのうまでの夢が、きょうは現実になる。
 非常識とよばれたアイデアは、
 たちまち常識と名を変える。
 スペシャルは、あっというまにスタンダードだ。
 めくるめく変化の中で、百貨店は、
 変わらず感動にあふれているだろうか、
 進んで変化をとげているだろうか。
 変わらないのは、たったひとつ。
 お客様の最高の笑顔のために、
 すべてをそそぐだけ。


毎日、かってない百貨店になる。

その覚悟はあるか、三越伊勢丹。

 かつてのライバルであった三越と伊勢丹が組むとは以前は誰しも思いもよらないことでした。それが現実に広告を掲載するという変化が起きているのです。

 中小企業経営は大企業以上に変化の波を察し、その波にあった舵取りをしていかなくてはありません。そのために、常に、自分の経営の考え・行動を見つめ直して変革をし続けていく必要があります。

 中小企業は経営者の一挙手一投足によってその行き先が変化していきます。時代に流されるのではなく、時代の波にのる思い・行動と判断が会社の命運を握っているのです。そのような重責の中で、自分自身の経営活動を振り返り、自分の強みは何か、そして自分に足りないものは何かを常に探求し、高めていくことができれば、宝塚歌劇のような永続発展企業へとつながっていくと思います。年に一度の決算時に、会社の決算と同じように経営者自身の決算と考え、経営に対する思い・行動の成果をアンケート形式でチェックしてみてはいかがでしょう。自分と向き合うきっかけとして、また経営者としての指針を持つためにも、マネージメント・パワーによる経営力診断を参考にすることが重要です。

 中小企業でも宝塚歌劇のように100年企業を目指す夢を持って、今年2014年を活動していってください。


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