今、日本全国で経営者と呼ばれているヒトは数多くおりますが、企業とはいったい何なのでしょうか。 企業が企業である条件には次の五つのことがあげられます。 (1).リスクを背負っていること (2).自主的に意思決定できること (3).商品・サービス・情報を生産し、それを販売すること (4).適正な利益を得ること (5).様々な欲求を持った人間の組織体であること これらの条件を兼ね備えて初めて企業といえるのです。 ただし、これだけでは完全とはいえません。 企業は常に成長していかなくてはなりません。 企業はゴーイングコンサーンというように、その目的は成長することにあります。 それも、短期的ではなく、あくまでも長期的に継続的な成長を目的としなくてはなりません。 企業も活動をしていく過程で、山あり谷ありの状態の中、時代を超えて成長をしていくのであり、そのためには利益を上げ続け、そして利益を蓄積していく必要があります。 利益を上げ続けるためには、利益の源泉となるものが必要です。 この利益の源泉といえるのが、企業の創造性(創意と工夫)です。 この創造性を高めるのは、何よりも経営者自身の活性化が大切です。 その際、重要なものが「目標」です。目標無くして経営なしといわれるように、目標があるから成長をするのです。 目標を設定すると経営者もいろいろ思いめぐらしていくことで「ひらめき」が出て経営者自身を活性化させていきます。 思いめぐらしていくことで、今までの経験と照らし合わせて、知識・創造が生まれてきます。 その際に、・会社を絶対に良くしていこうという信念を持つこと・成長に対する明確な目標を持つこと ・大局的視野を持つことが大事になってきます。 ではいつの時点で目標を持ったらいいのでしょうか。 やはり、決算時に目標を持つことが一番よいでしょう。 決算書は、目標を立てるということでも、大きく関係してきます。 売上、利益、コスト、資金等々会社を取り巻く環境は数字の集まりです。これらの数字を一目瞭然に表しているのが決算書です。 決算書が読めれば、会社の動きが全て把握できるだけでなく、これから何をなすべきかの具体的な目標などもおのずと見えてくるものなのです。 ただ、漠然と利益をいくら上げるという目標は、大半の経営者はされているこでしょう。それだけでは成長は見込めません。どのように利益を上げるかを真剣に考えることにより、目標は大きく違ってくるはずです。 どこに着目すべきかは決算書が教えてくれます。 決算書の中に会社の重点課題が隠されています。その重点課題を直視して、克服していくことこそが目標を達成する第一歩なのです。
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