会社を良くする「経営の教科書」
一覧はこちら
経営の教科書
(2016.09.27)

第65回 個人のライフプランを数値化する(支出編)

 前回、個人生涯収入を洗い出す手順をご紹介しましたが、今回は支出について整理してみたいと思います。一般的に大まなかジャンルは次のとおりです。

 ベースとなる生活費が年間(月額で整理して12倍する)どの程度必要になっているか、概算で良いので整理して下さい。分からなければパートナーにお尋ね下さい。それを前回設定した寿命まで毎年記載します。(物価上昇については考慮しません)。

 住宅費は、賃貸であれば家賃、持ち家であればローンや維持補修費用、将来改装予定をしていればその予算等を該当する年度に記載していきます。お子様の教育、結婚資金についてはネット等で検索すれば国公立、私大、医学部等詳細なデータがあります。お子様の進学予定に合わせて計上して下さい。結婚資金についても親の手出しを想定して計上します。

 余暇関連費用ですが、経験上これは夫婦で意見が別れるケースが多いですね。在職中の家族旅行は年に一回も国内旅行が精一杯でも、リタイアメント後は海外旅行やその予算を巡ってご夫婦で意見が合わないことも多いのです。別荘の購入の是非で大変険悪なムードになった方もいらっしゃいました(笑)。とにかく生涯でやりたいことを一旦、全部予算化してみるのです。

 最後に生命保険ですが、現在加入している保険を整理して支払額を明確にして下さい。月額が少額だとなめてはいけません。家の次に大きな買い物が保険だと言われるほどです。場合によっては、これを機に信頼できるFP等に相談すると良いかもしれません。

 前回の収入のリストの横に今回の支出のリストを貼り合わせれば、数字で見るあなたのライフプランの完成です。収入マイナス支出はプラスですか?マイナスですか?次回はその数値から考える次の一手をご紹介します。