会社を良くする「経営の教科書」
経営の教科書
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第15回 『守備力』はこうして強化すべし!(その4)


 貸借対照表(以下:B/S)には3つの型がある。これを『B/Sの3類型』という。自社のB/Sがどの型になっているかによって、取るべき対応は変わってくる。3類型は以下の通り。要は前回説明した、右側の自己資本と他人資本の線がどこに引かれているかという違い。

 但し、決算書を見ただけではどこに線が引いてあるかは分からない。何故なら、決算書は数値が羅列してあるだけで、金額の高さが面積で表示されている訳ではない。そこで、簡単な計算をする必要がある。

 計算式は次のとおり。『純資産÷総資産』この答えが0より小さいのがI型。50%以下の場合がII型。50%超がIII型。図にすると以下の通り。


 自社の決算書がどの類型に該当するかによって、取るべき対策、考えるべき内容が全く変わってくる。次回はそれぞれの類型別に、どの様なことを考え、対応するかを考えていく。まずは、自社の決算書がどの類型に該当するかを航海士である会計事務所と一緒に確認してみよう。