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第12回 『守備力』はこうして強化すべし!(その1)


 『攻撃力』よりも、むしろ『守備力』に問題が集中していることが判明した場合、実は『攻撃力』に問題があるよりも危険な状態にあることを知ろう。何故なら以前にも書いたように、企業の成長は、先ず『守備力』を強化し、一歩遅れて『攻撃力』を強化していくという流れが求められるからだ。その流れに狂いが生じている。

 守備力の構成要素は以下の通り。

安定力 健全力 資金力
1)経営安全率
2)借入金安全率
3)債務償還可能年数
4)借入月商比率
5)預金対借入金比率
1)自己資本比率
2)固定比率
3)固定長期適合率
4)流動比率
5)当座比率
1)総資本回転日数
2)受取勘定回転日数
3)棚卸資産回転日数
4)固定資産回転日数
5)支払対受取回転日数比

 『攻撃力』は、売上が上がっているか?利益は出ているか?という大変分かりやすいテーマだが『守備力』の課題は表面的にはどうしても見えにくい。だから問題にも気付きにくい。結果的に表面化したときには手遅れ…、という事態にもなりかねない。

 さて、御社の守備力に問題があるとしたらそれはどこだろうか?さっそく航海士である会計事務所に分析を依頼しよう。どこが問題で、それはどうすれば改善できるのかを確認して、すぐに対策を検討しよう。