会社を良くする「経営の教科書」
経営の教科書
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第 3回 ゴールと現実とのギャップが問題! 問題は財産だから皆で共有しよう!


 「戦艦クラス」の財務が何を意味するものなのか? が把握できると日常が変わる。何故なら目指す姿(ゴール)と現実とのギャップが目標になり、日常の活動がそのギャップを埋める為の活動になっているかを見直す事が出来るからだ。漫然と日常を繰り返していくことほどもったいない事は無い。それは社長も、社員も同じ。全社員が、理想と現実を確認し、問題を明確にした上で日常に向き合えば、会社はとても強い会社になる。

 自分や自分の会社の問題は出来れば見たくないものだ。だから誰かに自分や会社の問題を指摘されたら思わず反論してしまう。ましてや、好意を持って欲しい相手には問題なんか知られたくないのは当然。同じように、自社の問題を社員と共有するのにはとても勇気がいる。しかし、この発想には出発点に大変大きな間違いが存在する。それは、問題は忌み嫌うものだという思い込み。

 問題の問題点を明らかにし、課題に変え、その課題を解決していけば、問題は未来を明るいものにしていく大切な経営資源になる。問題は最も重要な経営資源だと定義しなおそう。問題をどんどん暴きたてよう。問題を指摘してくれる人に出逢ったら心から感謝できる自分になろう。その前提で全社員と目指す姿(財務の視点で言えば「戦艦クラス」)を共有し、現実とのギャップを明らかにして、日々の仕事を価値あるものに変えていこう! 仕事とは問題を解決する事なのだから…。