コンサルティング情報 | |||||||||||||||||||||
今回は、「日本の中小企業を元気にするためには、会計事務所・税理士事務所が元気にならなければならない」という信念のもと、日々のコンサルティングを行なっている、竹内実門が担当させていただきます。 今回は「自計化(経理業務の効率化)」というテーマでお話ししたいと思います。 会計事務所・税理士事務所が良く使う言葉の中に「自計化」があります。会計事務所に会計顧問をお願いしている一般の企業にとっては全く聞きなれない言葉です。「自計化」とは「顧問先である企業が自分で会計ソフトに必要データを入力する」ことを指します。会計事務所は様々なメリットを理由に、この「自計化」の推進を図ります。どのようなメリットがあるかというと、概ね以下の三つに集約できます。 【企業にとっての自計化のメリット】
いかがですか? このように、経営を行なうにあたっての重要な要素である「スピード」「専門的なアドバイス」を求める企業にとっては、不可欠の要素であります。しかし、デメリットもあります。 【企業にとっての自計化のデメリット】
会計事務所から一度や二度自計化の導入について打診を受けたこともあると思いますが、上記のような理由が導入への妨げになっているのではないでしょうか? お気づきの方もいらっしゃると思いますが、デメリットの2)を除く1)3)4)はあくまでも会計事務所側の理論で「自計化」を進めているからに他なりません。 会計事務所にとって自計化のメリットは、なんといっても「起票および入力作業を企業に行なってもらうことにより、職員の作業が減少すること」にあります。 もちろん全ての会計事務所がそのように考えているのではなく、優良な事務所は、先のメリットを十分に生かしてくれる「良い自計化」を指導してくれるところもあります。逆に言えば、「デメリットを打ち消して、メリットのみを享受できる自計化」を推進してくれる事務所は非常に良い事務所ということになります。 具体的には、以下の3点をチェックしてください。 【良い自計化のポイント】
この3点が揃っていないと企業の「自計化」は難しいといってよいでしょう。 断っておきますが、「自計化」のメリットは本当に大きいものです。自計化を進めること自体は非常に良いことです。しかし、あくまでも「自計化」の目的は、「会計処理したデータを経営に生かす」ことであり、そのために企業側の処理時間が増え、経理担当社員の負担があまりに大きくなっては意味がありません。 「自計化」ではなく「経理業務の効率化提案」を行なってくれる事務所こそ、企業経営において最も信頼できるパートナーになることでしょう。 今後も船井総研CS&Tグループ会計事務所コンサルティングチームでは、「経理業務の効率化提案」ができる会計事務所の支援を行なっていきたいと思います。また、今の会計事務所が「良い自計化」を推進してくれないという企業様に向けては、事務所に替わって「経理業務の効率化コンサルティング」を行なっていきます。 |