財務報告関連実務ニュース


開示資料の公表前サーバアップは慎重に!
(13/04/19)

 金融庁はこのほど、全国の証券取引所と連名で「上場会社等が法定開示書類及び適時開示事項を自社ウェブサイト等に掲載する場合の留意事項について」を公表した。これは、一部の上場会社において、インターネット上に公開している自社ウェブサイト等に会社情報を掲載するにあたり、公表予定時刻より前に資料を自社ウェブサーバ内の「公開ディレクトリ」に情報セキュリティ措置を講ずることなく保存したため、公表予定時刻より前に外部の者が容易に閲覧できるケースがあったことを受け、上場会社代表者等に対し、留意事項を通知するもの。

1. 公表予定時刻までは、公開ディレクトリに資料を保存しないこと。
2. 公表予定時刻より前に公開ディレクトリに資料を保存する場合には、外部者が容易にアクセスできないよう、パスワードの設定等によるアクセス制限を実施すること。
3. また、上記2.の措置を含む自社ウェブサイトへの会社情報の掲載手順については、社内でルール化した上で周知徹底される必要があり、併せてその遵守状況について定期的に点検を行うこと。

といった事項への留意を呼びかけている。金融商品市場の公正性を著しく損ないかねない事態の改善に、各社の努力・改善が欠かせない。これを機に、開示資料の保存・公表の手順が適切かどうかの見直しを進めたいところだ。



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