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監査役の英文表記、どうする?
(12/09/18)

 名刺、英文ホームページ、Annual report等作成の際に頭を悩ますのが「監査役」の英文表記だ。監査役制度は一部アジア地域を除き日本独自の制度であることから、統一された英文表記がないのが現状である。

 会社によってAuditor、Auditing Director、Corporate Auditor、Statutory Auditor等さまざまな表記が混在している状況だ。

 もっとも、“Auditor”は「監査法人・公認会計士」や「内部監査人」と混同されがち。そのため、海外事業所の監査時や外人投資家との面談時等の際に、相手方が日本の監査役制度への理解に不足していると、監査役の機能や役割の説明が適切に伝わらない可能性がある。

 そこで、日本監査役協会が新たに提案している呼称が“Audit & Supervisory Board Member”だ。ちなみに、監査役会は“Audit & Supervisory Board”となる。

 なお、監査役会が存在しない監査役設置会社の監査役の英文呼称も、監査役会設置会社の監査役と同じく、“Audit & Supervisory Board Member”とされている。

 名刺等を急いで変更する性質の話ではないが、名刺の残数次第では変更を検討する余地有りといえよう。



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