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東証、「TOKYO AIM」を
「TOKYO PRO Market」へ
(12/04/17)

 東京証券取引所はこのほど、ロンドン証券取引所が保有する株式会社TOKYO AIM取引所の全株式を譲り受け、東証グループの完全子会社とする。その上で、本年7月1日を目処にTOKYO AIMを吸収合併することとなる。

 株式会社TOKYO AIMが運営しているプロ投資家向け株式市場「TOKYO AIM」とプロ投資家向け債券市場「TOKYO PRO−BOND Market」の現行の諸制度は、原則としてそのまま引き継がれることとなる。なお、「TOKYO AIM」の名称は「TOKYO PRO Market」へと変更される。J−Nomadは制度を維持したまま、名称をJ−Adviserに改称することとなる。

 TOKYO AIMは現在メビオファーム社1社が上場するのみ。先日、ようやく2社目となる五洋食品産業株式会社の新規上場承認が発表されたばかり(4月26日が上場予定日)。両社ともJ−Nomadはシンガポールを拠点とするフィリップキャピタルグループのグループ企業であるフィリップ証券会社が就任している。

 新生「TOKYO PRO Market」の今後の課題はなんといっても低迷する出来高を増やす点にある。また、上場社数の増加に向けて、J−Nomad(J−Adviser)への就任に消極的とされる国内大手証券の動向が鍵を握ると言えよう。



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