余資をグローバルソブリン債などの投資信託で運用している企業も少なくない。そういった企業で特に注意しなければならないのが、特別分配金の会計処理だ。特別分配金は通常の分配金と異なり元本の一部払戻しに過ぎない。そのため、会計処理は受取配当金を計上するのではなく、元本を取り崩す処理が必要となる。 元本を取り崩すという会計処理からもわかるように、特別分配金とはたこ足配当に過ぎない。たこ足配当を禁止する旨の投信法改正の動きも報道されている。AIJ社の事件もそうであったように、儲け話には要注意といえよう。 なお、円高やギリシャ危機等の影響を受け、投信の多くは基準価格を大きく目減りさせている。評価損の計上の必要性の有無も確認したいところだ。 |
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