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中間監査基準及び四半期レビュー基準の改訂案が公表
(11/05/09)

 企業会計審議会監査部会はこのほど、「中間監査基準及び四半期レビュー基準の改訂について」(公開草案)を公表した。これは、明瞭性(クラリティ)プロジェクトによる国際監査基準(ISA)の改正を踏まえ、中間監査基準及び四半期レビュー基準について改訂の検討を行ったもの。すでに平成22年3月26日に公表している「監査基準の改訂に関する意見書」に続く改訂となる。

 明瞭性(クラリティ)プロジェクトとは、国際監査基準(ISA)に関して、すべての基準を必須手続とそれ以外の手続に明確に区分することなどを内容とする改訂プロジェクトで、主に基準の規定文言を明確化するための技術的な改正を行っている。

 今般の改訂は、この国際監査基準の改正を踏まえて、四半期レビュー報告書及び中間監査報告書(以下、四半期レビュー報告書等)の記載内容等を規定している報告基準について、国際監査基準との差異を調整するもの。

 具体的には、四半期レビュー報告書等の記載区分を現行の3区分から4区分に変更するとともに、国際監査基準において求められている記載内容を踏まえて、それぞれの記載区分における記載内容を整理している。また、「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」の適用に伴う対応を行っている。

 改訂四半期レビュー基準は、平成23年4月1日以後開始する事業年度に係る四半期財務諸表の監査証明からの適用を予定している。



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