企業会計基準委員会(ASBJ)は今年夏に公表した「公正価値測定及びその開示に関する会計基準(案)」および同適用指針案に対するコメントについての検討を開始している。公開草案に寄せられたコメントでは、入力数値や公正価値のレベル別の分類などについて、判断基準となるガイドラインを求めるものが多く寄せられている。例えば、公正価値のレベル別の分類については、公開草案では、一律に基準を設けることは困難であるため、個々の状況に応じて適切に判断すべきとされている。例えば、公正価値のレベル別の分類について、公開草案では個々の状況に応じて適切に判断すべきとされているが、投資家の比較可能性を損なう開示となる可能性があるなどと指摘するコメントがあった。 適用時期についても1〜2年程度遅らせるべきなどのコメントがあった。この点、同委員会では、適用時期について再度公開草案どおりとするかどうか検討するとしている。 また、四半期財務諸表に関しては、公正価値の開示については不要とすべきとのコメントが寄せられている。 なお、国際会計基準審議会(IASB)では、平成23年第1四半期に公正価値測定等に関する会計基準を正式決定する予定。企業会計基準委員会では、これを踏まえ、平成23年5月頃に最終決定する方針だ。 |
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