財務報告関連実務ニュース


有価証券届出書の様式等改正案が公表
(10/08/09)

 金融庁は8月4日、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する内閣府令(案)」等(以下、公開草案)を公表した。今回の改正は、企業会計基準委員会(ASBJ)が公表した「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」、「包括利益の表示に関する会計基準」等に対応するためのもの。金融庁では、9月3日までパブリック・コメントを募集している。

 公開草案では、まず、「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」に対応して、比較情報(当連結会計年度に係る連結財務諸表に記載された事項に対応する前連結会計年度に係る事項)の規定及び会計方針の変更等を行った場合の注記の規定の新設が示されている。平成23年4月1日以後に開始する連結会計年度及び事業年度に係る連結財務諸表及び財務諸表から適用される。

 また、「包括利益の表示に関する会計基準」に対応して、1計算書方式及び2計算書方式に関する規定・様式も示されている。連結財務諸表については、平成23年3月31日以後に終了する連結会計年度に係る連結財務諸表からの適用となる(平成22年9月30日以後に終了する連結会計年度に係る連結財務諸表から早期適用可)。

 その他、有価証券届出書(第二号様式)の「経理の状況」に記載する連結財務諸表は、連結財規に定める様式により作成したものとすること等を記載上の注意において明確化(有価証券報告書においても同様)するとともに、有価証券届出書(第二号様式)の「経理の状況」における「連結損益計算書」の項目名が「連結損益計算書及び連結包括利益計算書」又は「連結損益及び包括利益計算書」に変更されている(有価証券報告書及び四半期報告書においても同様)。



財務報告関連実務ニュース一覧へ