目次 (9)


持株会社とは?

 持株会社とは、その会社自体は具体的な事業活動を行わないで、他の会社の株式を所有することによって、他の会社の事業活動を自社の管理化に置いて、他の会社を実質的に支配することを目的として設立された会社のことをいいます。

持株会社とは、どんな会社か

 持株会社とは、他の会社の株式を所有するが、それは投資を目的として所有するのではなく、他の会社の株式を所有することによって、その会社の事業活動を支配することを目的として設立された会社です。
 したがって、持株会社自体は、具体的な事業活動を行いません。
 このような持株会社のイメージ図を掲げると、次のようになります。

【持株会社のイメージ図】

持株会社のイメージ図

持株会社の種類

持株会社には、次の3つの種類があります。

(持株会社の種類) (そ の 内 容)
純粋持株会社→ 自らは事業活動を行わず、他社を支配することだけを目的とする持株会社
事業持株会社→ 自らも事業活動を営み、かつ、他社を支配する持株会社
金融持株会社→ 銀行、証券会社などの金融機関を支配することを目的とする持株会社


持株会社の問題点

 持株会社には、現在のところ、次のような未解決の問題点があります。

労使の交渉はどうなるのか。
連結納税制度は確立するのか。
持株会社の情報開示はどうなるのか。
持株会社や子会社の株式公開はどうなるのか。
持株会社を設立する際の不動産の移転、設立登記などの税負担はどうなるのか。


ワンポイントアドバイス

 持株会社と、ベンチャー・キャピタル、投資育成会社などとの違いは、ベンチャー・キャピタルなども他社の株式を所有しますが、その所有目的は投資であり、他社を支配することを目的とはしていないことです。
 ただし、投資先の経営内容に関心を持ち、経営支援指導を行うことはあります。

 

目次 次ページ