知って得するセキュリティのはなし その281
任天堂を騙るフィッシングメールに注意喚起、アカウント不正ログインの恐れも
1.このニュースをざっくり言うと
- 10月29日(日本時間)、任天堂より、同社メールアドレス(no-reply@accounts.nintendo.com等)を使用するなりすましメールが確認されているとして注意喚起が出されています。
- 同社では、なりすましメール中に記載されたリンク(URL)は詐欺サイトの可能性があるとして、リンクをクリックせず、すぐにメールを削除するよう呼び掛けています。
- ただし、no-reply@accounts.nintendo.comからのメールを一律で受信拒否した場合、ニンテンドーアカウントの認証コード通知等、同社からの正規のメールも受信できなくなる可能性があることにも注意するよう呼び掛けています。
- 注意喚起を取り上げたITMediaからも、詐欺サイトにアクセスし、ニンテンドーアカウントの情報を入力してしまった場合、不正ログインされる恐れがあり、速やかにパスワードを変更する必要があると警告しています。
2.執筆者からの所感等
- 同社は9月27日にもX(旧・Twitter)において同様の警告を行っています。
- 10月30日現在、@accounts.nintendo.comあるいは@nintendo.comについてはSPF・DMARCが設定済みであり(ただし@nintendo.comの方のDMARCはp=noneとなっています)、メール受信側でこれら(およびDKIM)による正当性のチェックを行うことにより、フィッシングメールは効果的に回避できるでしょう。
- 一方で、本物のサービスと全く関係のない、SPF・DKIM・DMARCのチェックを通過するよう設定したドメイン名で迷惑メールを送信するケースも以前から常態化しており、メールサーバー・UTMおよびPC上でのメーラーやアンチウイルスソフトにおいて、件名・文面の内容から迷惑メールか否かをチェックする機構も怠りなく有効化することが肝要です。