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国税のスマホアプリ納付について教えてください!

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リエ「黒田さん、最近国税の納付がスマートフォンでできるようになったと聞いたんですけど本当ですか?」

黒田「はい、そうなんです。従来、国税の納付方法は、①現金納付、②振替納税、③ダイレクト納付、④インターネットバンキング、⑤クレジットカード納付、⑥QRコードによる納付、という方法がありましたが、令和4年12月1日からPay払いを使って納付するスマホアプリ納付が始まりました。スマホアプリ納付とは、国税庁長官が指定した納付受託者が運営するスマートフォン決済専用のWebサイト『国税スマートフォン決済専用サイト』から納税者が利用可能なPay払いを選択して納付する方法です。利用可能なPay払いは(1)PayPay、(2)d払い、(3)au PAY、(4)LINE Pay、(5)メルペイ、(6)Amazon Payの6種類です。」

リエ「スマホアプリ納付を利用する際、事前登録とか必要ですか?」

黒田「税務署に届出書を提出するなどの事前手続きは必要ありませんが、アカウント残高を利用した支払方法のみ利用可能なため、事前に利用するPay払いへのアカウント登録と残高へのチャージが必要となります。ちなみに一度の納付での利用上限金額は30万円です。」

リエ「Pay払いのアカウントにチャージが必要なんですね。ちなみにこのスマホアプリ納付はどのような税目が対象になりますか?」

黒田「スマホアプリ納付は国税の全ての税目で納付可能です。ただし、印紙を貼り付けて納付する場合などで、一部利用できない税目があります。」

リエ「納付手続きはどうやってやるんですか?」

黒田「お手持ちのスマートフォンから『国税スマートフォン決済専用サイト』にアクセスし、支払い方法の選択、納付情報(利用者情報・税目、税額等)を入力します。e-Taxを利用して申告書等データを送信し、受付通知から『国税スマートフォン決済専用サイト』にアクセスした方や、確定申告書作成コーナーで確定申告書を作成し、出力されたQRコードから『国税スマートフォン決済専用サイト』にアクセスした場合は、申告内容が自動的に引き継がれるので、納付情報の入力は不要となります。スマホアプリ納付は決済手数料が発生しませんし、キャッシュレスでいつでもどこでも納付できるので便利ですよ。ただし、納付手続完了時に納付内容をダウンロード、若しくは納付手続完了メールを受け取る設定を行うことで納付の記録を入手することはできるものの、領収証書は発行されませんので、もし領収証書が必要な場合は金融機関や税務署窓口で納付してください。」

リエ「決済手数料がかからないんですか。納税者にとって便利な決済手段が増えて嬉しいですね。」

監修

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税理士 坂部達夫

税理士法人坂部綜合会計/(株)アサヒ・ビジネスセンター

 東京都墨田区にて平成元年に開業して以来、税務コンサルを中心に問題解決型の税理士事務所であることを心がけて参りました。
 おかげさまで弊所は30周年を迎えることができました。今後もお客様とのご縁を大切にし、人に寄り添う税務に取り組んでいきます。

メールマガジンやセミナー開催を通じて、様々な情報を発信しています。

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リエ「黒田さん、最近国税の納付がスマートフォンでできるようになったと聞いたんですけど本当ですか?」黒田「はい、そうなんです。従来、国税の納付方法は、①現金納付、②振替納税、③ダイレクト納付、④インターネットバンキング、⑤クレジットカード納付、⑥QRコードによる納付、という方法がありましたが、令和4年12月1日からPay払いを使って納付するスマホアプリ納付が始まりました。スマホアプリ納付とは、国税庁長官が指定した納付受託者が運営するスマートフォン決済専用のWebサイト『国税スマートフォン決済専用サイト』から納税者が利用可能なPay払いを選択して納付する方法です。利用可能なPay払いは(1)PayPay、(2)d払い、(3)au PAY、(4)LINE Pay、(5)メルペイ、(6)Amazon Payの6種類です。」リエ「スマホアプリ納付を利用する際、事前登録とか必要ですか?」黒田「税務署に届出書を提出するなどの事前手続きは必要ありませんが、アカウント残高を利用した支払方法のみ利用可能なため、事前に利用するPay払いへのアカウント登録と残高へのチャージが必要となります。ちなみに一度の納付での利用上限金額は30万円です。」リエ「Pay払いのアカウントにチャージが必要なんですね。ちなみにこのスマホアプリ納付はどのような税目が対象になりますか?」黒田「スマホアプリ納付は国税の全ての税目で納付可能です。ただし、印紙を貼り付けて納付する場合などで、一部利用できない税目があります。」リエ「納付手続きはどうやってやるんですか?」黒田「お手持ちのスマートフォンから『国税スマートフォン決済専用サイト』にアクセスし、支払い方法の選択、納付情報(利用者情報・税目、税額等)を入力します。e-Taxを利用して申告書等データを送信し、受付通知から『国税スマートフォン決済専用サイト』にアクセスした方や、確定申告書作成コーナーで確定申告書を作成し、出力されたQRコードから『国税スマートフォン決済専用サイト』にアクセスした場合は、申告内容が自動的に引き継がれるので、納付情報の入力は不要となります。スマホアプリ納付は決済手数料が発生しませんし、キャッシュレスでいつでもどこでも納付できるので便利ですよ。ただし、納付手続完了時に納付内容をダウンロード、若しくは納付手続完了メールを受け取る設定を行うことで納付の記録を入手することはできるものの、領収証書は発行されませんので、もし領収証書が必要な場合は金融機関や税務署窓口で納付してください。」リエ「決済手数料がかからないんですか。納税者にとって便利な決済手段が増えて嬉しいですね。」
2023.01.16 16:00:41