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顧問先との関わり方

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「会計事務所は税務に関わる相談や申告に対応し、
毎月の顧問料と決算料を頂戴する」


これは、長年形成されてきた“会計事務所のビジネスモデル”であり、
このモデルが会計事務所へ安定した収入をもたらしている、とも言えます。


しかし、平成14年3月 に税理士報酬規定が撤廃され、広告も自由に行うことができるようになってから、業界の競争は激化し、顧問料を低めに設定する事務所が出てきました。

また、報酬の金額で差別化を図るのではなく、従来の“ビジネスモデル”を変え、新たなビジネスモデルへと展開する会計事務所もあります。


今日はそんな事例を紹介したいと思います。ご参考になれば幸いです。

ある事務所では、顧問料を0円(無料)とし 発生した業務について課金する、という“課金型”の顧問契約を採用しました。

ある事務所では、従来の顧問形態をとりながら、セミナーでの講演を積極的に行い、講演料で売上アップを図りました。

ある事務所では、申告や決算は行わず、“セカンドオピニオン”のように、税務やそれ以外の相談業務のみ受ける契約を結んでいます。


・・・と、色々な形態がありますが
今回ご紹介したのは“従来のやり方だけに拘らず、経営者に求められるニーズへの対応していく”(必要に応じて新たな関わり方を考える)ことが今後の事務所成長の鍵ではないか、ということです。

一般企業において「過去の大ヒット作の多くは会議室以外から生まれている」
という話もあります。
柔軟な発想で、顧問先との“在り方”を考えてみるのも良いのではないでしょうか。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

執筆者情報

株式会社名南経営ソリューションズ

1966年開業の佐藤澄男税理士事務所(現・税理士法人名南経営)を祖業としたコンサルティングファーム「名南コンサルティングネットワーク」の中核企業。ネットワークでは、経営に関わるあらゆる専門家を抱え、中堅・中小企業を対象に、企業経営をワンストップでサポートして信用・実績を積み重ね、多くのクライアントをもつ。総スタッフ数569名(2019年7月1日現在)。同社は生産性向上を目的に開発したクラウドシステムMyKomonを使った会計事務所支援のほか、戦略的経営計画策定支援などの経営コンサルティング、経営者・後継者・経営幹部の育成指導、人事労務コンサルティングを得意分野とする。

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「会計事務所は税務に関わる相談や申告に対応し、毎月の顧問料と決算料を頂戴する」これは、長年形成されてきた“会計事務所のビジネスモデル”であり、このモデルが会計事務所へ安定した収入をもたらしている、とも言えます。しかし、平成14年3月 に税理士報酬規定が撤廃され、広告も自由に行うことができるようになってから、業界の競争は激化し、顧問料を低めに設定する事務所が出てきました。また、報酬の金額で差別化を図るのではなく、従来の“ビジネスモデル”を変え、新たなビジネスモデルへと展開する会計事務所もあります。今日はそんな事例を紹介したいと思います。ご参考になれば幸いです。ある事務所では、顧問料を0円(無料)とし 発生した業務について課金する、という“課金型”の顧問契約を採用しました。ある事務所では、従来の顧問形態をとりながら、セミナーでの講演を積極的に行い、講演料で売上アップを図りました。ある事務所では、申告や決算は行わず、“セカンドオピニオン”のように、税務やそれ以外の相談業務のみ受ける契約を結んでいます。・・・と、色々な形態がありますが今回ご紹介したのは“従来のやり方だけに拘らず、経営者に求められるニーズへの対応していく”(必要に応じて新たな関わり方を考える)ことが今後の事務所成長の鍵ではないか、ということです。一般企業において「過去の大ヒット作の多くは会議室以外から生まれている」という話もあります。柔軟な発想で、顧問先との“在り方”を考えてみるのも良いのではないでしょうか。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
2022.11.02 09:41:34