ベテランにも適切な数値目標を
成長スピードが速く、メンバー全員がイキイキと仕事をしている事務所の共通点は「目標設定」です。 成功している事務所のセオリーとして、今更「目標設定」と思われるかもしれませんが、やはり最重要であるため繰り返しお伝えしたい内容です。今回は特にベテランにおける目標設定です。
何か新しいことにチャレンジすることもなく、給料だけ高止まり…。担当顧客の難易度は比較的高い先だが、業務自体のルーティンは若手メンバーとほぼ同じ。そんなベテランメンバーはいないでしょうか。これは本人だけの問題ではありません。所長先生あるいは上司の目標設定の問題でもあります。
ベテランメンバーそれぞれの強みに応じた目標を設定してみましょう。以下は一例です。
(強み) → (目標)
専門的な知識量 → 所内勉強会の開催回数
効率的な業務の仕方 → 標準化マニュアル作成件数
顧客との関係構築 → 若手メンバーへの報告書フィードバック件数
ITツールへの理解 → クライアントへのITツール導入○件
勤怠労働時間の集計 → 毎月の集計時間を30%効率化
事務所の歴史を知る → 朝礼でのベテラン講和○回/年
曖昧な言葉での目標はNGです。達成度合いを数値で測れる必要があります。数値化するのが難しい間接部門であっても必ず達成率や進捗率など、数値化ができる目標にしましょう。そして評価に繋げましょう。
ルーティン業務だけでは本人の成長・モチベーションだけでなく、若手の将来への期待にも影響してきます。ベテランメンバーにも適切な“数値目標”を設定して、メンバー全員が活力をもって働ける環境にするのが所長先生の役割です。