知って得するセキュリティのはなし その125
2022年6月にWindows10上のIEサポート終了、IPAがブラウザー乗り換え・コンテンツ改修等注意喚起
1.このニュースをざっくり言うと
- 8月17日(日本時間)、IPAより、2022年6月16日に一部環境でInternet Explorer(IE)のサポートが終了することに関する注意喚起が出されています。
- この日にサポート終了となるのは、Windows 10 デスクトップ SKU(20H2 以降)・Windows 10 IoT(20H2 以降)上のIE11とされ、当該環境ではIEの代わりにEdgeブラウザーの「IEモード」が起動するようになる(Edgeブラウザーがインストールされていることが条件)とのことです。
- サポート終了後のIEにはセキュリティパッチが提供されなくなること、またEdgeのIEモードも将来(遅くとも2029年)サポート終了予定で、その後はIEのみで動作するよう作成されたコンテンツ(以下・IEコンテンツ)は閲覧できなくなる可能性があること等から、IPAではユーザーに対しEdgeやChrome等のモダンなWebブラウザーの利用を、コンテンツ提供者に対してはコンテンツがモダンなブラウザーで利用可能となるよう改修する(万一間に合わない場合はIEモードで閲覧するよう周知する)ことを呼び掛けています。
2.執筆者からの所感等
- マイクロソフトでは、同社が提供する「Microsoft 365」においても、同日IE11(および古いバージョンのEdge)でのサービス利用のサポートを終了させています。
- 前述のWindows 10以外におけるサポート終了日はまちまち(多くはOS自体のサポート終了日と同じ)で、例えばWindows 8.1では2023年1月まで、Windows 10でもエディションによってはさらに先となっているものもありますが、大多数の環境では前述の2022年6月がリミットとなることを考慮するのが良いでしょう。
- モダンなブラウザー向けのWebサービスにおいて、余程入り組んだ作りとしない限り、最も普及しているChromeでしか動かない等ということにはならないと思われますが、特定のブラウザーに依存するサービスは結局IEコンテンツで起こり得ることの繰り返しとなりますので、可能な限りEdge・FirefoxやSafariでも動作する最大公約数の機能を用い、これらのブラウザーでも動作確認することを意識すべきです。