新しいマーケットには新しいやり方を
会計事務所を取り巻く環境は大きく変わって来ています。
変化があるということはすなわちビジネスチャンスが生まれるタイミングでもありますが、
上手くいく場合と上手くいかない場合があります。
わかりやすいところで言うと、
少し前の話にはなりますが相続の2015年の税制改正で
基礎控除が5000万+(1000万×法定相続人)だったものが
3000万+(600万×法定相続人)と大きく引き下げられました。
今では税制改正前に比べて申告率が倍に増えたと言われています。
一方で案件自体は増えたものの、
以前と比べて基礎控除が下がって取り扱い額も下がったことで、
貰える報酬が下がったので労力を比べたときに見合わない、
相続はやりたくないと仰られる方も少なくないです。
案件が増えたこと自体はビジネス的に考えるとチャンスです。
では何が問題なのでしょうか。
昔のやり方を、税制改正後の基礎控除が下がった今でも
同じやり方でやっていればこれは確かに割に合いません。
ある会計事務所では毎年顧問先に対して財産の事前診断を提案するようになりました。
これにより相続発生前に前裁きをすることで
申告の有無や所持している財産の情報収集なども出来るようになり、
全体を通して考えたときに結果的に業務が効率化したのです。
これにより顧問先としては事前対策提案を受けることでの
節税対策や現状が把握できることでの安心感などで満足度が向上し、
会計事務所としては業務効率化と将来的な案件の囲い込みに繋がりました。
少し目線ややり方を変えてみるだけで、
ビジネスチャンスはすぐそこに転がっているかもしれません。