知って得するセキュリティのはなし その87
デスクトップOSのシェア、Windows 7が減少傾向も未だ全体の20.41%
1.このニュースをザックリ言うと
- 11月初頭、データ分析企業のNetMarketShare社より、2010年10月におけるデスクトップOSの市場シェアが発表されています。
- 今年1月に無償サポートが終了したWindows 7のシェアは全体の20.41%で、9月度の22.77%から減少しつつも、未だに少なからぬシェアを維持しています。
- また、2014年にサポートが終了したWindows XPも依然全体の0.87%存在し、こちらは9月度の0.78%から微増しているとのことです。
2.執筆者からの所感等
- Windows 7には企業向けの特定のエディションに対し1年単位でセキュリティパッチの提供が受けられる有償延長サポート(ESU)が2023年までの3年間提供されていますが、ESUを購入している割合がどのぐらいかは不明で、恐らくはそれも購入しないで使われ続けているケースの方が多いのではと推測されます。
- なお、最も多くのシェアを持つOSとされているWindows 10は全体の64.04%で、9月度の61.26%から増加しています。
- 長期的に10のシェアは増加、7のシェアは減少し続けているとはされるものの、まだ数年は7が一定の割合を維持するとみられ、また例えアンチウイルスやUTM等による防御を固めたとしても脆弱性にパッチが当てられない状態のOSを稼働させ続けるのは危険であり、企業等において今も7が残っているのであれば早急に10への移行計画を立てるのが肝要です。