レジ袋の有料化が始まります
リエ「令和2年7月1日からレジ袋が有料化されますね。」
旭課長「お昼ご飯をコンビニで買うときもレジ袋代がかかるようになるのは困るなぁ。」
黒田「義務化される前から自発的に始めている事業者も見かけますね。」
リエ「有料となれば、使用や使い捨てを控える人が増える可能性はありますよね。」
旭課長「お小遣いの増額をお願いするより、マイバックを用意したほうが良さそうだな。」
黒田「有料化されるのは、事業において容器包装を用いる者であって、小売りを行うすべての事業者が提供する持ち手のついた商品を入れるためのプラスチック製買物袋とされています。」
リエ「紙の袋や持ち手のないものは対象外ということでしょうか。」
黒田「はい。また、環境性能が認められる3種類のプラスチック製買物袋も対象外とされています。」
1)プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの(繰り返し使用することが可能なため、過剰な使用の抑制に寄与する)
2)海洋生分解性プラスチックの配合率100%のもの(海洋プラスチックごみ問題対策に寄与する)
3)バイオマス素材の配合率が25%以上のもの(植物由来であるため地球温暖化対策に寄与する)
リエ「袋を見ただけで私たちに見分けることができるのでしょうか。」
黒田「これら対象外の買物袋については、第三者により認定された認証マーク等の印字によって区別できるようにする必要があるとされています。レジ袋を有償で提供することを通じ、消費者自身が本当に必要なのかを考え、辞退を促す機会が増えることを目的としています。」
旭課長「事業者のコストを考えれば、どのレジ袋も概ね有料化されると考えていたほうが良いかもしれないね。」
リエ「今までもレジ袋不要の場合には、お店で使えるポイントが付与される等がありましたよね。レジ袋代は、すでに商品代金に含まれていることにならないのでしょうか。」
黒田「一定の対価を徴収することが今回の有料化とされており、ポイント付与や値引きは有料化にあたらないとのことです。各事業者は、サイズや用途等により1枚あたり1円以上の価格を設定しなければなりません。また、商品と一体の価格表示をする場合には、プラスチック製買物袋の価格が明らかになるように提示しなければならないとされています。」
旭課長「これから一段と2つの消費税率が適用される領収書が多くなるのでしょうね。」
黒田「そうですね。会議用の飲み物を購入した場合等、軽減税率が適用される商品に対する消費税率は8%、その商品を入れるレジ袋は10%の消費税率が適用されますからね。」
旭課長「そうなると手書きの領収書を受け取るときも注意をしなければならないね。」
リエ「また注意しなければならない領収書が増えると思うと気が重いです。」