会計人にできること!! 地元愛を胸に経営支援のエキスパートを目指す
株式会社ソルト総合会計事務所代表の山本将之先生(写真)は、地元である山口県防府市の中小企業を支援したいという思いから、2015年に事務所を開業しました。社長とのコミュニケーションを大切にし、事務所一丸となって経営支援サービスに取り組んでいます。
株式会社ソルト総合会計事務所(山本将之公認会計士・税理士事務所)山口県防府市天神1丁目5-23中村ビル4階-1 電話:0835-28-7314
地元企業を支援したい
―― 山本先生のご経歴をお聞かせください。
山本 私は高等専門学校でもともとプログラマーを目指していたのですが、その過程で簿記を学んだことを機に、公認会計士の道に転向しました。試験に合格してからは新日本監査法人において、上場企業の会計監査業務などを経験しています。
その後、地元の防府市に戻ってYKプランニングに入社し、会計事務所に向けたソフトウェアの販売業務を経験しました。独立は4年前で、そのときにソルト総合会計事務所を開業しています。
―― 独立のきっかけは、どのようなものだったのですか。
山本 前職で会計事務所と仕事をしたことです。「自分も、地元企業の支援がしたい!」という想いを抱いたことが、独立のきっかけになりました。
―― 会計事務所の事務所名の意味などをお聞かせください。
山本 ソルト総合会計事務所の「ソルト」は、塩の「salt」です。経営を「料理」に例え、「素材」つまり「主役」を経営者としたとき、私たちは素材を引き立てる「調味料」という役割であるという意味を込めています。経営の裏方として社長をサポートするという私たちの理念です。また、防府市は江戸時代から昭和にかけて約260年間にわたり塩田産業が行われた歴史を持つ、塩と縁のある地域です。事務所名には地元と関わりのあるものを入れたかったので、この名前に決めました。
―― 開業されてのご感想や税理士としての「想い」をお聞かせください。
山本 この仕事は、会計や税務の支援だけでなく、経営に関する総合的な支援も求められます。そのような支援を行うためには、社長とのコミュニケーションが欠かせません。社長の悩みを伺い、会社で今起きている問題を共有できれば、社長が必要とする支援を先回りして提供できますし、税務リスクにもいち早く気づいて回避することができます。
満足していただけるサービスを必要なタイミングで提供し続けられるよう、社長とのコミュニケーションは今後も大切にしていきたいと思っています。
「今」だけでなく
「将来」もサポート
―― 事務所で力を入れていることをお聞かせください。
山本 まずは、スタッフの育成です。スタッフ同士でお客さんへの対応などを共有する仕組みや、業務の改善点を定期的に出し合って業務の効率化を図る仕組みを運用し、自分ひとりでは気づかなかった新しい視点を持ってもらえるようにしています。これにより、事務所の生産性が向上しただけでなく、スタッフが質の高いサービスを提供してくれるようになったことを実感しています。
また、当事務所では社長を訪問する際に、会社の決算予測や資金繰りなどをまとめた月次レポートを提供しています。これによって「今」だけでなく、「将来」がどうなっているかを社長と話すことで、新しい目標や課題を見つけることに役立てています。
―― 山本先生ご自身の今後の展望、ビジョンなどをお聞かせください。
山本 サービスをおざなりにして事務所を大きくするような考えはありません。まずは目の前のお客様に喜んでいただくこと、サービスをしっかり提供できる事務所内の体制を強化することが目標です。近い将来、10人くらいの体制に拡大することを目指しています。
一人ひとりが社長に喜んでいただけるサービスを提供できる、少数精鋭の事務所にしたいですね。
―― 本日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
山本将之(やまもと・まさゆき)
株式会社ソルト総合会計事務所(山本将之公認会計士・税理士事務所)代表。1982年生まれ。山口県防府市出身。宇部高等専門学校卒業。公認会計士試験に合格し、新日本監査法人に勤務。その後、地元・防府市で株式会社YKプランニングに入社。2015年3月に退社し、同年4月、ソルト総合会計事務所を開業。