QRコードによるコンビニ納付
リエ「黒田さん、こんにちは。ちょっと質問してもいいですか?」
黒田「やあリエちゃん、こんにちは。もちろんいいですよ。」
リエ「また今年も確定申告の時期になってきましたが、確定した所得税や消費税を、QRコードを使ってコンビニで納付することができると聞いたのですが、本当ですか?」
黒田「それは本当ですよ。実は以前からバーコードを使用したコンビニ納付はあったのですが、それだと申告書の提出時に税務署に作成の依頼をしなければならず、混雑状況によっては発行までに相当の時間がかかる場合があったんです。それが平成31年1月4日より、自分でQRコードを印刷してコンビニで納付することができるようになったんですよ。」
リエ「コンビニで納付できるようになったということは、24時間支払いが可能になったということですよね?」
黒田「そうですね。ただこのQRコードで納付ができるのは、税額が30万円以下の場合だけで、支払いができるコンビニも限られています。現状ではローソン、ナチュラルローソン、ミニストップ(いずれもLoppi端末設置店舗のみ)、ファミリーマート(Famiポート端末設置店舗のみ)でしか支払いができないんです。支払いもカードや電子マネーは使えず、現金しか利用できないんですよ。」
リエ「そうなんですね。でもコンビニで24時間支払いができるというのは便利ですね。」
黒田「手数料もかからないので、この方法はどんどん使ってみてもいいかもしれないですね。」
リエ「ところでそのQRコードの作成はどうすればできますか?」
黒田「作成方法はいくつかあり、国税庁HPの確定申告書等作成コーナーから作成する場合は納税額が30万円以下の時に、『住所、氏名等入力』画面に表示される『納付用QRコードを作成する』を選択すると、申告書の作成と併せて納付用QRコードが作成されます。他にもe-Taxから作成する方法などもありますが、どれも比較的簡単に作成できるので、国税庁HPのQ&Aなどを参考にやってみてください。」
リエ「作成自体はそんなに手間ではないということですね。」
黒田「その通りです。ちなみに作成したQRコードは上記の支払い可能なコンビニへ持参し、LoppiやFamiポートなどで読み取らせてバーコードを発券し、それをレジへ持っていくことで支払いができます。ただこのQRコードはあくまでコンビニ納付用のものなので、金融機関や税務署の窓口へ持って行っても支払うことはできません。また、作成の際に複数の税目や同一税目の複数の課税期間を一つのQRコードにまとめて作成することはできないので注意が必要です。」
リエ「税目や課税期間ごとにQRコードを作成する必要があるということですね。私の知り合いで、金融機関や税務署に行く時間がなかなか取れないという人がいて困っていたので、この方法があるということを教えてあげたいと思います。」
黒田「この方法は確定申告による所得税や消費税に限らず、基本的にすべての税目で利用可能ですので、ぜひ教えてあげてください。」