確定申告する必要ある?
確定申告は必要?
ゆみ:もう確定申告の時期ね。
ケン:そうですね。確定申告は2月16日から3月15日までというのが一般的ですが、実は今の時点でも提出できるものがあるのはご存知ですか?
あゆみ:医療費控除だけとかだったら今からでも出せるんじゃなかったっけ?
ケン:さすがですね。実は医療費控除だけでなく、ふるさと納税の寄付金控除や災害等の損失を控除する雑損控除等で税金の還付を受けるものは2月16日前からでも提出できます。
あゆみ:そもそも、私は確定申告しなければならないの?
ケン:役員報酬以外の収入がなければ基本的に確定申告は不要です。
給与所得者で確定申告をするとお得な方
あゆみ:じゃ、私は確定申告しなくてもいいってことね。
ケン:医療費控除や寄付金控除、雑損控除などを申告することにより税金を還付してもらうことがなければしなくて大丈夫です。
あゆみ:いや、去年はふるさと納税をしているわ
ケン:ふるさと納税でワンストップ制度の申請はされましたか?
あゆみ:してない。
ケン:それならば確定申告することにより、税金が還付されます。また所得税から差し引かれない部分は住民税からも控除され住民税が安くなります。
あゆみ:それなら確定申告した方がお得ってことね。
確定申告書の作成方法
あゆみ:じゃ、確定申告書はどうやって作成すればいいの?
ケン:国税庁ホームページに確定申告書作成コーナーがあります。それを利用して作成すると便利です。
作成方法は、画面の通り進んでいけばいいのですが、
1. 提出方法について、e-Taxか郵送かを選択する
2. 生年月日を入力する
3. 給与所得の源泉徴収票を「給与所得」の収入欄に入力する
4. 「所得から差し引かれる金額」欄に源泉徴収票と同じ金額を入力する
5. 「所得から差し引かれる金額」欄の寄付金控除欄にふるさと納税の領収書の金額を入力する
6. 住所、氏名を入力する
7. マイナンバーを入力する
8. e-Taxで送信または印刷して郵送する
この順番で作成してください。
あゆみ:自分でもできそうね。
給与所得者で確定申告が必要な方
あゆみ:私は今年の確定申告はすればお得っていうのは分かったけど、しなければならない要件ってあるの?
ケン:あります。
給与所得がある方で確定申告しなければならに人は
1. 給与の収入が2,000万円を超える方
2. 給与を1か所から受けていて、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)の合計が20万円を超える方
3. 給与を2か所から受けていて、年末調整されなかった給与の収入と各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)の合計額が20万円を超える方
4. 同族会社の役員の方で、貸付金の利子や、家賃等の賃料などの支払いを受けた方
などです。
あゆみ:私は、しばらく「確定申告しなければならない人」にはならないわね。
ケン: ・・・・。
あゆみ:え、何か問題でも?
ケン:いえ、「早く確定申告しなければならない人になるように頑張ってください」、というセリフがとっさに出てきませんでした。すいません。
あゆみ:もう、驚かせないでよ。