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知って得するセキュリティのはなし その48

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Facebookユーザー2億6,700万件以上の個人情報、ネットに流出

1.このニュースをザックリ言うと

- 12月19日(現地時間)、米Facebookより、同ユーザー2億6,714万436件の個人情報(ID・電話番号・名前)を含んだデータベースがオンライン上に公開されていたと報告を受けていたことが発表されました。
- データベースは12月4日頃から作成され、同12日にハッカーのフォーラムで公開されたとみられ、これを発見したセキュリティ研究者が14日にISPに通報した後、19日に削除されたとのことです。
- Facebookでは近年ユーザー情報の大規模な流出がたびたび発覚しており、2019年4月に5億件以上(AUS便り 2019/4/15号参照)、同9月にも4億件以上(同2019/9/17号参照)の情報が公開状態にあったと発表されています。

2.執筆者からの所感等

- 前述のうち2019年4月の件では、サードパーティー(外部企業)が情報を保存していたデータベースが設定ミスで公開状態にあったことが原因でしたが、今回のケースはそういった偶然に起こったものではなく、悪意のある人物が意図的に流出させた可能性が高いとみられています。
- また、情報の取得については、何らかのセキュリティホールを突いた可能性の一方で、単にFacebook上で公開されているプロフィールページから取得した可能性も指摘されています。
- SNS上等で公開状態の電話番号を収集されることにより、攻撃者がSMSでスパムを送信する可能性等が指摘されています(メールアドレスでも同じことが言えますが)ので、各種情報について、特に登録する必要がある場面以外ではむやみに登録せず、また適宜公開範囲を限定するよう設定しているか確認することを推奨致します。

執筆者情報

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株式会社アルテミス

株式会社アルテミスは、1995年(平成7年)に設立以来、情報通信および情報セキュリティという事業領域において、お客様ニーズに合わせてワンストップにて各種ソリューションを提供しています。
自社製品として情報セキュリティ関連の各種シリーズをリリース、そのほか、ネットワークセキュリティの分野では、疑似侵入診断サービス、Webアプリケーション診断サービスなどによるネットワークの脆弱性診断などを展開するなど、官公庁・金融機関・一部上場企業を初めとする大手・中堅企業から中小企業に至るまで、多くの企業がセキュアなシステムを構築するための支援を首尾一貫して提供しています。
特に50名以下の管理者がいない法人(SMB)法人に対してセキュリティ+マネージドサービスを提供しています。
SMB市場でのセキュリティ機器&サービスは、提案、購入するだけでは、エンドユーザへの『真の導入には至らない』ため、システム管理者が不在でも、機器の運用、サービスの運用、 IT機器の活用方法、トラブル対応、リスク対応などを標準化した商品を提供しています。

株式会社アルテミス
https://www.artemis-jp.com/

株式会社アルテミス AUS便り
https://www.artemis-jp.com/wp/aus_arc/

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- 12月19日(現地時間)、米Facebookより、同ユーザー2億6,714万436件の個人情報(ID・電話番号・名前)を含んだデータベースがオンライン上に公開されていたと報告を受けていたことが発表されました。- データベースは12月4日頃から作成され、同12日にハッカーのフォーラムで公開されたとみられ、これを発見したセキュリティ研究者が14日にISPに通報した後、19日に削除されたとのことです。- Facebookでは近年ユーザー情報の大規模な流出がたびたび発覚しており、2019年4月に5億件以上(AUS便り 2019/4/15号参照)、同9月にも4億件以上(同2019/9/17号参照)の情報が公開状態にあったと発表されています。
2020.01.22 16:15:26