知って得するセキュリティのはなし その46
マカフィー「2019年の10大セキュリティ事件ランキング」発表
1.このニュースをザックリ言うと
- 12月17日(日本時間)、セキュリティベンダーのマカフィー社より、同社がIT担当者等1,552人に対し実施した「2019年のセキュリティ事件に関する意識調査」に基づく「10大セキュリティ事件ランキング」が発表されました。
- 最も認知度が高かったベスト3は「7payの不正利用発覚(認知度63.9%)」「クロネコメンバーズの不正ログイン(同36.4%)」「ファーウェイ製通信機器の安保上の理由による締め出し(同34.0%)」で、以下にも当AUS便りで取り上げたもの・取り上げられなかったもの含め、少なからず話題になった事件が取り上げられています。
2.執筆者からの所感等
- 同社が昨年発表した2018年の10大セキュリティ事件ランキング(AUS便り 2018/12/17号参照)では、Coincheckからの流出事件が1位となったのをはじめ仮想通貨関連が3件ランクインしていましたが、今年は圏外となる等、セキュリティ業界における話題の移り変わりの激しさを物語っています。
- 一方で大規模な個人情報流出事件が3件、メールおよびSMSによるフィッシングが2件ランクインし、長年の間根強く問題となり続けている事柄も多く存在していることが窺い知れます。
- 年末年始には、大手セキュリティベンダーや関連団体等により、一年間に話題になったセキュリティ関連ニュースのまとめや、翌年における業界の動向予測等がリリースされますが、それぞれ異なる観点により独特の項目が挙げられることも多々ありますので、特にシステム管理者においては、セキュリティの脅威に関する情報収集を随時行うとともに、新しい脅威からの被害をも最小限に抑えられるようなシステム・ネットワークの見直しを随時検討して頂ければ幸いです。