知って得するセキュリティのはなし その42
社会実験応募者のメールアドレス流出…メール誤送信
1.このニュースをざっくり言うと
- 11月18日(日本時間)、Plasma社より、同社が実施予定の社会実験「Exograph」応募者の一部メールアドレスが誤って外部に流出したと発表されました。
- 同17日の夜、書類選考での落選者約500人への通知メール送信時、アドレスをBcc: (送信されたメールには表示されない)ではなくCc: に入れて送ったことにより、同時にメールが送信された他の落選者のメールアドレスが見える状態にあったとのことです。
- 対象となった相手にはメールで謝罪の上、今後、1人当たり1万円の賠償金を支払う予定としています。
2.執筆者からの所感等
- 大量のメールアドレスをBcc: ではなくCc:やTo:に入れてしまうミスでのメールアドレス流出事故は度々発生しており、例えば2018年10月には兵庫県立図書館からのお知らせメールで約3,300件のアドレス流出が発生している(AUS便り 2019/8/19号参照)他、今月にも県立広島大学にて同様の事故が発生しています(https://scan.netsecurity.ne.jp/article/2019/11/17/43242.html )。
- 今回も原因となったメールの送信は社長自身が手入力で行ったとしており、このような潜在的リスクの高い単純な方法をとるのではなく、メーリングリストやメール配信サービス等、同報メール送信のためのシステムを導入すること、どうしてもメーラーで対応せざるを得ない場合はメーラー自身あるいはアドオンで提供される誤送信防止機能を有効にすることが肝要です。