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知って得するセキュリティのはなし その38

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米大統領公式サイト等に重大な欠陥、「デバッグモード」で放置

1.このニュースをザックリ言うと

- 10月17日(現地時間)、IT関係のレビュー・比較を行う英Comparitech社より、米トランプ大統領の公式サイト等少なくとも768のWebサイトに脆弱性を確認したと同社ブログで発表されました。
- 脆弱性はこれらのWebサイトで使用しているソフトウェア「Laravel」の「デバッグモード」によるもので、デバッグモードが有効な設定のまま運用されていたことにより、サイトのデータベースのロケーションやパスワード、暗号キー等のセンシティブな情報が露呈していたとのことです。
- 同社では同11日大統領公式サイトの運営に報告し、5日後に問題は解決済みとの返答を受けたとしています。

2.執筆者からの所感等

- LaravelはPHPによるWebサイト構築を行うためのいわゆる「Webアプリケーションフレームワーク」の一つで、近年非常に高い人気を得ています。
- デバッグモードが有効になっている場合、Webアプリケーションからのエラーメッセージ以外にも広範囲な情報をブラウザー上で見ることが可能となり、攻撃者にとっては様々な攻撃を行うための手掛かりとなる恐れがあります。
- このようなデバッグモードは開発時の環境でのみ有効とし、不特定多数のユーザーが閲覧する本番環境ではこれを無効にすることや、テスト用のページ・バックアップファイル等をアクセス可能な状態で残さないよう削除する等の対策をとること、また不必要な情報の露呈がないか可能な限り第三者機関の診断を受けることが肝要です。

執筆者情報

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株式会社アルテミス

株式会社アルテミスは、1995年(平成7年)に設立以来、情報通信および情報セキュリティという事業領域において、お客様ニーズに合わせてワンストップにて各種ソリューションを提供しています。
自社製品として情報セキュリティ関連の各種シリーズをリリース、そのほか、ネットワークセキュリティの分野では、疑似侵入診断サービス、Webアプリケーション診断サービスなどによるネットワークの脆弱性診断などを展開するなど、官公庁・金融機関・一部上場企業を初めとする大手・中堅企業から中小企業に至るまで、多くの企業がセキュアなシステムを構築するための支援を首尾一貫して提供しています。
特に50名以下の管理者がいない法人(SMB)法人に対してセキュリティ+マネージドサービスを提供しています。
SMB市場でのセキュリティ機器&サービスは、提案、購入するだけでは、エンドユーザへの『真の導入には至らない』ため、システム管理者が不在でも、機器の運用、サービスの運用、 IT機器の活用方法、トラブル対応、リスク対応などを標準化した商品を提供しています。

株式会社アルテミス
https://www.artemis-jp.com/

株式会社アルテミス AUS便り
https://www.artemis-jp.com/wp/aus_arc/

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- 10月17日(現地時間)、IT関係のレビュー・比較を行う英Comparitech社より、米トランプ大統領の公式サイト等少なくとも768のWebサイトに脆弱性を確認したと同社ブログで発表されました。- 脆弱性はこれらのWebサイトで使用しているソフトウェア「Laravel」の「デバッグモード」によるもので、デバッグモードが有効な設定のまま運用されていたことにより、サイトのデータベースのロケーションやパスワード、暗号キー等のセンシティブな情報が露呈していたとのことです。- 同社では同11日大統領公式サイトの運営に報告し、5日後に問題は解決済みとの返答を受けたとしています。
2019.11.06 16:14:00