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法人企業統計調査から見えてくること

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旭課長「黒田さん、先日公表された、平成30年度法人企業統計調査結果は御覧になりましたか。」

黒田「はい、財務省のホームページで一通り確認しました。」

旭課長「今は金融業と保険業以外の企業で集計すると、自己資本比率は42%もあるんですね。」

黒田「そうですね、私も平均は25%程度という話を聞いたことはあったのですが、過去のデータを見る限りそれは2000年前後の話で、今はかなり上がっているようです。」

リエ「自己資本比率って、貸借対照表の資産合計に対して、資本金や利益といった自己資本がどの程度あるかを示す比率ですよね。」

旭課長「その通りだよ。わが社もおかげさまで悪くない数値だと思っていたのだけれど、この調査結果の比率とあまり変わらなかったので、まだまだ頑張らないといけないと思ったんだよ。」

リエ「そうなんですか、今でも結構頑張ってるんですけど…。」

黒田「そうですね、リエさんをはじめ皆さん頑張っていらっしゃるのは旭課長もご承知ですよね。」

旭課長「もちろんですよ、ただ油断はいけないなという意味で言ったのですよ。」

黒田「この調査結果は1960年度まで遡ってデータベースとして見ることができるので、各数値を見ていくとなかなか興味深いです。」

リエ「例えば、どんなことですか。」

黒田「私には専門的な分析はできませんが、先ほど話にあがった『自己資本比率』をはじめとして、企業の安全性を示す『当座比率』、『流動比率』、『固定比率』あたりは軒並み良くなっていますね。あとは『売上高営業利益率』や『売上高経常利益率』といった収益性を示す数値もかなり高い水準でした。」

旭課長「2018年度の売上高経常利益率は5.5%でしたよ。売上の5%以上の経常利益なんてそう簡単に出ないと思いますが、みんなそんなに儲かっているんでしょうか。」

黒田「確か売上高経常利益率は2016年度から3年連続で5%以上の比率でした。ただこれらの比率が高くなりやすい業種も含まれていますし、不動産業あたりは2013年度あたりから10%以上の比率なので、特定の業種が全体の数値を引き上げているという面もありますよ。」

旭課長「なるほど、そういえばある程度業種や規模も絞り込んだ結果を見ることもできましたね。」

黒田「はい、データをダウンロードすることもできるので、エクセル等を使って自分なりに加工することも可能です。企業を経営するうえでは色々と参考にできるのではないかと考えています。」

リエ「そうなんですね。じゃあ私もそのデータを見て何かに活用できないか考えてみます。」

旭課長「さすが、いつも頑張ってくれているね。」

リエ「もちろんです。」

監修

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税理士 坂部達夫

坂部達夫税理士事務所/(株)アサヒ・ビジネスセンター

 東京都墨田区にて平成元年に開業して以来、税務コンサルを中心に問題解決型の税理士事務所であることを心がけて参りました。
 おかげさまで弊所は30周年を迎えることができました。今後もお客様とのご縁を大切にし、人に寄り添う税務に取り組んでいきます。

メールマガジンやセミナー開催を通じて、様々な情報を発信しています。

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旭課長「黒田さん、先日公表された、平成30年度法人企業統計調査結果は御覧になりましたか。」黒田「はい、財務省のホームページで一通り確認しました。」旭課長「今は金融業と保険業以外の企業で集計すると、自己資本比率は42%もあるんですね。」黒田「そうですね、私も平均は25%程度という話を聞いたことはあったのですが、過去のデータを見る限りそれは2000年前後の話で、今はかなり上がっているようです。」リエ「自己資本比率って、貸借対照表の資産合計に対して、資本金や利益といった自己資本がどの程度あるかを示す比率ですよね。」旭課長「その通りだよ。わが社もおかげさまで悪くない数値だと思っていたのだけれど、この調査結果の比率とあまり変わらなかったので、まだまだ頑張らないといけないと思ったんだよ。」リエ「そうなんですか、今でも結構頑張ってるんですけど…。」黒田「そうですね、リエさんをはじめ皆さん頑張っていらっしゃるのは旭課長もご承知ですよね。」旭課長「もちろんですよ、ただ油断はいけないなという意味で言ったのですよ。」黒田「この調査結果は1960年度まで遡ってデータベースとして見ることができるので、各数値を見ていくとなかなか興味深いです。」リエ「例えば、どんなことですか。」黒田「私には専門的な分析はできませんが、先ほど話にあがった『自己資本比率』をはじめとして、企業の安全性を示す『当座比率』、『流動比率』、『固定比率』あたりは軒並み良くなっていますね。あとは『売上高営業利益率』や『売上高経常利益率』といった収益性を示す数値もかなり高い水準でした。」旭課長「2018年度の売上高経常利益率は5.5%でしたよ。売上の5%以上の経常利益なんてそう簡単に出ないと思いますが、みんなそんなに儲かっているんでしょうか。」黒田「確か売上高経常利益率は2016年度から3年連続で5%以上の比率でした。ただこれらの比率が高くなりやすい業種も含まれていますし、不動産業あたりは2013年度あたりから10%以上の比率なので、特定の業種が全体の数値を引き上げているという面もありますよ。」旭課長「なるほど、そういえばある程度業種や規模も絞り込んだ結果を見ることもできましたね。」黒田「はい、データをダウンロードすることもできるので、エクセル等を使って自分なりに加工することも可能です。企業を経営するうえでは色々と参考にできるのではないかと考えています。」リエ「そうなんですね。じゃあ私もそのデータを見て何かに活用できないか考えてみます。」旭課長「さすが、いつも頑張ってくれているね。」リエ「もちろんです。」
2019.09.30 19:19:01