PDCAは、"D"から始める
各地の会計事務所様にお邪魔していると、
・PDCAを回して、業務改善・生産性改善をしたい。
・PDCAをきっちり回すことが重要だ。
などなどPDCAのサイクルを回し、改善を図りたいと
PDCAの重要性を感じておられる先生によくお会いします。
しかしその一方で、しばらくして再度事務所にお邪魔してみると
「忙しくて。」「指示を出したのに一向に進んでいなくて。」
などなどPDCAをうまく回せずにいるケースがあります。
なぜ改善の進む事務所と進まない事務所の違いが生まれるのか?
気になっていた時に、ある事務所の先生が同じ状態から
変わることができたと仰っていたので、その秘訣を伺いました。
秘訣と言ってもものすごくシンプルで、
DOを重視する。あるいは、DOからスタートする。
ということでした。
詳しく伺ってみると、その先生曰く、現状の課題や問題に気づき、
どのようにすれば改善でき、どのような効果が期待できるのか?
何が根拠か?スケジュール感はどうか?
などなど効果を出そうとして、しっかりした計画を出そうとすれば
する程、実施に至る前に立ち消えになっていたそうです。
なぜやらなかったのか?企画者に聞いてみると、
「なんだかやっても無駄な気がして」という回答が返ってきたそうです。
そこで、実施することを重視し、
「とにかくやってそれから考えよう!」
と切り替えたところ、若手を中心に変化がおき始め、徐々に事務所の
業務見直しが進み、効率化が図れたようです。
また、その際に改善を阻害する要因として、「言ったらやらされる」
というので発言すること自体ためらってしまうことだったそうで、
・どんなアイデアや意見でも絶対に否定しない。
・所長にでも秘密と言われれば絶対にバラさない。
ということを徹底したそうです。
互いの価値観や感性の違いを理解するために苦労もあったそうですが、
若手の感性が事務所でもより活かされるようになり、働きやすい職場・
意見の言いやすい風通しの良い職場・適正な分業体制に変わり始めた
そうです。
・うちはちょっと旧態依然とした組織だから。
・みんなやる気がなくて。
など諦めずに、是非、DOを重視し変化を楽しんでください。
最後までお読みいただきありがとうございました!