知って得するセキュリティのはなし その20
中小企業のセキュリティ支援「サイバーセキュリティお助け隊」の実証実験開始
1.このニュースをザックリ言うと
- 6月4日(日本時間)、情報処理推進機構(IPA)より、中小企業のサイバーセキュリティ対策支援を行う「サイバーセキュリティお助け隊」の実証事業について発表されました。
- IPAでは、「サプライチェーン」を構成する中小企業のサイバーセキュリティ対策の強化について、我が国の産業に対する世界の信頼に直結する重要な課題であるとしています。
- 8地域15府県の中小企業を対象として、サイバーセキュリティに関する悩みや、対策のニーズ、サイバー攻撃被害の実態等を把握するとともに、サイバーインシデントが発生した際の支援体制の構築等に向けた実証を行うとしており、IPAにて採択された8つのセキュリティ関連事業者が実証に参加する中小企業へ支援策を行う予定です。
2.執筆者からの所感等
- 大企業のみならず中小企業においてもサイバー攻撃を受ける可能性があることは言うまでもありませんが、攻撃者がターゲット企業を介し、そことやり取りを行っている企業へ、マルウェアの伝播を含めたさらなる攻撃を行うこと等に着目しているものと考えられます。
- 今回の実証事業の対象となる地域は限定的なものですが、その結果に基づいて実施地域が拡大され、最終的には全国の中小企業におけるセキュリティ強度の底上げに貢献するよう期待したいものです。