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教えてください! 「ロジカルシンキング」

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今日はリエちゃんが中小企業診断士の進藤先生に社員研修について相談しています。

リエ「企業研修のテーマとして、“ロジカルシンキング”を多く見かけます。当社でも検討したいと思っていますので、どのようなものか教えていただけますか?」

進藤「”ロジカルシンキング”とは、論理的思考という意味で、様々な情報を決められた枠組みにしたがって整理・分析するスキルのことです。これを使用することによって、複雑なものごとの因果関係を明確に把握したり、問題に対する有効な解決策を導き出したりすることが可能になります。ビジネスの現場において必要になる合理的な判断や論理的な説明の前提となる思考法で、意思決定やプレゼンテーションの際に活用できることから、人材育成では必須のテーマとして定着しています。」

リエ「論理的とか体系的ということは一般によく聞きますが、ロジカルシンキングの研修ではどのようなことを習得するのですか?」

進藤「ロジカルシンキングの考え方の基本は、以下の2点です。
1つ目は、“MECE(ミーシー)”です。
MECEとは、”Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive”の略で、“モレなくダブりなく”という意味です。MECEの考え方を身に付けると、論点の見落としや、同じことを重複したり繰り返すというムダがなくなります。
2つ目は、“So What?(だから何?)/Why So?(それはなぜ?)”です。
物事を掘り下げるときに、“So What?”と問いかけることで結論を探り、その結論の精度を高めるために『Why So?(なぜ?)』と問いかけて原因を深堀ります。So What?とWhy So?はセットで一緒に活用するとより効果的です。」

リエ「ロジカルシンキングの考え方をプレゼンテーションなどで表現する方法はどのようなものがありますか?」

進藤「ロジカルシンキングを表現する方法として、よく使用されるフレームワーク(型、枠組み)は、“ピラミッドストラクチャー”と“ロジックツリー”というものがあります。
“ピラミッドストラクチャー”は、結論と根拠を多段階に組み立てることによって作られる構造で、ドキュメントの骨子全体の構造を表現するものです。頂点に伝えたい最も大きな考えを置き、それを小さな考えのグループで支える話の構造のことをいいます。三角形のピラミッドのような形となるため、ピラミッドストラクチャーと呼ばれています。
“ロジックツリー”は、問題の分析や、課題整理の結果をツリー構造として表現したものです。問題の原因解明や解決策立案のために、問題を論理的に関連した要素ごとにツリー上にMECEに(モレなくダブりなく)分解していく方法です。難しい問題でも論理に基づいて分解を続けていくことで、原因や解決策を見出せることがよくあります。ロジックツリーは汎用的で実践的な手法なので、これを身に付けるとビジネスだけでなく日常生活や人間関係の問題にも役立ちます。」

リエ「論理的に考えて説明することは、仕事上絶対に必要なスキルなので、研修で是非学びたいと思います。ご説明ありがとうございました。」



監修

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税理士 坂部達夫

坂部達夫税理士事務所/(株)アサヒ・ビジネスセンター

 東京都墨田区にて平成元年に開業して以来、税務コンサルを中心に問題解決型の税理士事務所であることを心がけて参りました。
 おかげさまで弊所は30周年を迎えることができました。今後もお客様とのご縁を大切にし、人に寄り添う税務に取り組んでいきます。

メールマガジンやセミナー開催を通じて、様々な情報を発信しています。

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今日はリエちゃんが中小企業診断士の進藤先生に社員研修について相談しています。リエ「企業研修のテーマとして、“ロジカルシンキング”を多く見かけます。当社でも検討したいと思っていますので、どのようなものか教えていただけますか?」進藤「”ロジカルシンキング”とは、論理的思考という意味で、様々な情報を決められた枠組みにしたがって整理・分析するスキルのことです。これを使用することによって、複雑なものごとの因果関係を明確に把握したり、問題に対する有効な解決策を導き出したりすることが可能になります。ビジネスの現場において必要になる合理的な判断や論理的な説明の前提となる思考法で、意思決定やプレゼンテーションの際に活用できることから、人材育成では必須のテーマとして定着しています。」リエ「論理的とか体系的ということは一般によく聞きますが、ロジカルシンキングの研修ではどのようなことを習得するのですか?」進藤「ロジカルシンキングの考え方の基本は、以下の2点です。1つ目は、“MECE(ミーシー)”です。MECEとは、”Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive”の略で、“モレなくダブりなく”という意味です。MECEの考え方を身に付けると、論点の見落としや、同じことを重複したり繰り返すというムダがなくなります。2つ目は、“So What?(だから何?)/Why So?(それはなぜ?)”です。物事を掘り下げるときに、“So What?”と問いかけることで結論を探り、その結論の精度を高めるために『Why So?(なぜ?)』と問いかけて原因を深堀ります。So What?とWhy So?はセットで一緒に活用するとより効果的です。」リエ「ロジカルシンキングの考え方をプレゼンテーションなどで表現する方法はどのようなものがありますか?」進藤「ロジカルシンキングを表現する方法として、よく使用されるフレームワーク(型、枠組み)は、“ピラミッドストラクチャー”と“ロジックツリー”というものがあります。“ピラミッドストラクチャー”は、結論と根拠を多段階に組み立てることによって作られる構造で、ドキュメントの骨子全体の構造を表現するものです。頂点に伝えたい最も大きな考えを置き、それを小さな考えのグループで支える話の構造のことをいいます。三角形のピラミッドのような形となるため、ピラミッドストラクチャーと呼ばれています。“ロジックツリー”は、問題の分析や、課題整理の結果をツリー構造として表現したものです。問題の原因解明や解決策立案のために、問題を論理的に関連した要素ごとにツリー上にMECEに(モレなくダブりなく)分解していく方法です。難しい問題でも論理に基づいて分解を続けていくことで、原因や解決策を見出せることがよくあります。ロジックツリーは汎用的で実践的な手法なので、これを身に付けるとビジネスだけでなく日常生活や人間関係の問題にも役立ちます。」リエ「論理的に考えて説明することは、仕事上絶対に必要なスキルなので、研修で是非学びたいと思います。ご説明ありがとうございました。」
2019.02.04 16:47:33