京都旅行で宿泊税がかかる
リエ「黒田さんこんにちは、お土産があるのですが、いかがですか。」
黒田「ありがとうございます。どこか行かれたんですか。」
リエ「この前の連休に京都に行ったんですよ。」
黒田「秋の京都なんて素敵ですね。お土産までありがとうございます。」
リエ「紅葉がとっても綺麗でした。でも、観光シーズンなので混雑していましたね。新幹線代や宿泊代もこの時期は高くなっていますし。」
黒田「そうですよね。そういえば、京都市は平成30年10月1日から宿泊税が導入されましたね。何か説明などはありましたか。」
リエ「そうなんです。事前に調べなかったので、宿の精算の時に生返事をしてしまいました。せっかくの旅行なのでケチなことは止めようと思い、詳しい説明を聞かなかったんです。どういったものなんですか。」
黒田「ニュースで大々的に取り上げたりはしなかったですしね。京都市の導入した宿泊税は、国際文化観光都市としての魅力を高め、観光の復興を図る目的で、旅館などを通して宿泊者から特別徴収するものです。宿泊者1人1泊につき宿泊料が2万円未満であれば200円、5万円未満であれば500円、それ以上であれば1000円です。修学旅行などの学校行事では免除されます。」
リエ「なるほど。特別徴収ということは、宿側はその分値上げしても利益は全く増えないということですね。きちんと周知しないと、徴収できずに実質値下げになってしまう業者もありそうです。」
黒田「そこは上手く説明するしかないでしょうね。宿泊者側は支払い額が上がるので値上げに感じるでしょうし。ですが、京都市が初導入ではないんですよ。」
リエ「えっそうなんですか。知りませんでした。」
黒田「大阪府では平成29年1月1日から導入しています。東京都では平成14年10月1日から導入していますが、東京オリンピックの期間は宿泊税の課税停止をするようです。また、金沢市では平成31年4月1日から、北海道倶知安町では平成31年11月からの導入を検討しています。」
リエ「あまり旅行をしないので気づきませんでした。それにここ数年で増えるんですね。」
黒田「税率に関しては導入している自治体ごとに違いますが、旅行者が増えたことによる行政サービス増加の資金源にするという目的は共通しているようですね。」
リエ「確かに、最近国内外での旅行者が増えているというニュースを見ますね。今後は国外旅行には国際観光旅客税が、国内旅行には宿泊税が当然のようにかかることになるのでしょうか。旅行に係る出費が増えるのはとても嫌ですが、その分綺麗な街や景色が見られるようになるといいですね。」