身近で起こっているインターネットの脅威について その22
ソフトバンク通信障害、原因はエリクソン社交換機の不具合…海外でも同様の障害
1.このニュースをざっくり言うと
- 12月6日(日本時間)、ソフトバンク社の携帯電話等サービスで大規模な通信障害が発生し、同社より、原因はエリクソン社製の交換機のソフトウェアに異常が発生したためと発表されました。
- 同日には英国の携帯電話会社O2社等11ヶ国の通信業者においても障害が発生し、これらについてもエリクソン社製交換機が原因とされています。
- 問題となったソフトウェアは9ヶ月前から運用されており、旧バージョンに戻すことで復旧したとのことです。
2.執筆者からの所感等
- 同7日にはエリクソン社より、問題となったバージョンに含まれていた電子証明書の期限切れが大元の原因であることが発表されていますが、9ヶ月前という比較的新しい時期から使われていたバージョンでこのような問題が発生した詳しい事情は不明です。
- この例よりも一般的に起こり得る問題としては、サポート期限が切れた機器を利用し続けたり、ファームウェアの更新を怠ったりしていることにより、証明書の期限が切れてしまい、アクセス時に警告が出るようになったり、最悪機器同士や外部との通信ができなくなるケースが考えられます。
- セキュリティホールが修正されずに攻撃を受ける可能性も考慮し、ハードウェア・ソフトウェアともに適切なアップデートを行うことが重要です。