身近で起こっているインターネットの脅威について その11
Zaif、不正アクセスでBitcoinなど約67億円相当流出
1.このニュースをザックリ言うと
- 9月20日(日本時間)、テックビューロ社より、同社が運営する仮想通貨取引所「Zaif」が不正アクセスを受け、管理していた仮想通貨の一部が流出したと発表されました。
- 被害を受けた仮想通貨は「Bitcoin」「Monacoin」「Bitcoin Cash(Bitcoinとは異なる仮想通貨)」で、14日17時~19時頃に不正アクセスが発生したとみられ、合計約67億円相当が外部に送金されたとのことです。
- 事件の発表を受けBitcoinの価格は、発表のあった同日2時頃の71万円前後から同4時頃には一時69万円を切る程の下落を見せましたが、以後は急反発しています。
2.執筆者からの所感等
- 仮想通貨における事件としては、1月にも仮想通貨取引所「Coincheck」が同様に不正アクセスを受け、不正送金された事件が挙げられます。
- ある取引所でこういったセキュリティインシデントが発生することは、仮想通貨の価格変動や仮想通貨そのものの評価に大きなインパクトをもたらし得ます。
- Coincheckの事件と同様、より詳しい攻撃経路や、それに基づいてどういった対策がとられるかは後日発表されることとなるでしょうが、これまでの事件から得た、また今後得られるであろう知見をもとに、あらゆる取引所にとっては当然ながら対策を適切にとっているかの見直しを
図る必要があり、その他の企業のネットワークにおいてもどういった攻撃経路があり得るか洗い出し、やはり不足している対策があれば随時実行していくことが重要になるでしょう。