101)会社の成長を確認するための5つの指標
今回は、会社の成長を確認する管理会計上の指標と計算式を確認します。
①売上高増加率
(当期売上高—前期売上高)/前期売上高×100
②付加価値増加率
(当期付加価値—前期付加価値)/前期付加価値×100
③営業利益増加率
(当期営業利益—前期営業利益)/前期営業利益×100
④経常利益増加率
(当期経常利益—前期経常利益)/前期経常利益×100
⑤自己資本増加率
(当期自己資本—前期自己資本)/前期自己資本×100
計算式にしてしまえばこれだけのことですが、前回もお伝えしたように、この計算結果が200%だから良いとか、90%だから悪いといった判断には本来あまり意味がありません。大切なのは、何故その結果になったのかという要因分析です。
要因には「内的要因」と「外的要因」があります。例えば、テレビの健康番組で取り上げられた商品をたまたま扱っていたので売上が伸びたのは「外的要因」で、営業マンが成長し、お客様との取引が増加すれば「内的要因」になります。内的要因は継続可能ですが、外的要因は一過性で終わる可能性があります。
因みに、⑤の自己資本増加率は、増資を行えば成長率は一時的に伸びますが、継続的なものとは言えません。大切なのは、成長が継続するかどうかです。ほんの僅かな成長でも、継続すればやがて大きな成長になります。
成長力はその要因分析まで終わって初めて意味をなします。そのことを踏まえ、3期分の決算書を用意して、先の計算を行ってみて下さい!