ふるさと納税が沈静化!?
リエ「黒田さん、こんにちは。今年ももうすぐ終わってしまいますね。そういえば、今年もふるさと納税しようかと思っているんです。ふるさと納税で税金を節税できて、お礼品ももらえるなんてとても魅力的な制度ですよね。」
黒田「そうですね。一昨年からふるさと納税をされる人が増えて、昨年は自治体への寄付金額も過去最高を記録したみたいですよ。その反面、平成29年度課税分の東京都の住民税は、ふるさと納税に係る寄付金税額控除が466億円にのぼり、大幅に減収したようです。」
リエ「えっ、そんなに減収してしまったんですか。」
黒田「それだけ利用する人が多いみたいですね。このような影響を受けて、総務省が今年の4月1日付で返礼品の見直しを要請しました。要請内容としては、返礼品の価格や返礼品の価格の割合などの表示を行わないこと、返礼品は金銭類似性や資産性の高いもの、寄付額に対して返礼割合が3割を超えるような返礼品などは送付しないこと、など要請しています。」
リエ「そうだったんですか。そうなるとふるさと納税が今後縮小していくかもしれませんね。」
黒田「はい。ただ、今年の8月に新しく就任した総務大臣がふるさと納税の地域振興の効果を強調していて、地方自治体によっては実際に何十億円も寄付金を集めるところもありますから、すぐにふるさと納税の規模が縮小するかどうかは一概に言えないかもしれませんね。今でも寄付額に対して返礼割合が高いものもあるようですよ。」
リエ「なるほど~。では、返礼割合が高いうちにふるさと納税しようかな~。」
黒田「ははっ。なお、以前にもお伝えしたことがありますが、ふるさと納税で注意しなければならないことがあります。ふるさと納税によって受け取った返礼品は、その返礼品の経済的利益の額が一時所得に該当します。一時所得は、その一時所得の合計額が50万円を超える場合に課税所得が発生しますので、ふるさと納税も気を付けて行って下さいね。」
リエ「そういえばそんなお話しを聞いたような…、ふるさと納税をする場合は気を付けてします。」