HOME コラム一覧 ROEは万能か?企業の稼ぐ力に「ROA」 利益率改善へ

ROEは万能か?企業の稼ぐ力に「ROA」 利益率改善へ

post_visual

新聞・マスコミでさかんに取り上げているROE(自己資本利益率)。このROEは、本当に有益な指標なのでしょうか?確かに株主から見た場合、自分たちの提供した、資金がどれだけ有効に使われているかという意味では、重要かも知れません。しかし、所有と経営が一致している企業の場合(日本の中小企業の殆ど、会計事務所にとってのお客様で「中小零細企業の社長」です)は、「経営者=株主」であり、それほど、「株主目線」にこだわる必要はありません。

それより、企業の保有している、全財産が利益にどれだけ貢献しているか、ムダな財産、利益への貢献度の低い財産がどの程度あるのか、全財産ベースでの利益の寄与度というROA(純資産利益率)こそが、最も重要なはずです。ROAは、株主からの提供された資金のみならず、銀行から提供された資金、従業員や仕入れ先と言ったすべての利害関係者から提供された資金、要するにすべての利害関係者から調達された資金が、有効に活用されたかという目線からの利益指標と言えます。いわば、シェアホルダー(株主目線)からの指標か、ステークホルダー(利害関係者目線)からの指標かという違いです。
それぞれの目線を理解して指標を読み解くことが重要です。

「決算診断提案書」は社長の立場にたった「コミュニケーションツール」です。経営課題を社長と共に考える。社長に問いかける。
是非一度、顧問先企業の「決算診断」を体感してみてください。

執筆者情報

profile_photo

株式会社プロス

この記事のカテゴリ

この記事のシリーズ

決算診断情報

記事の一覧を見る

関連リンク

決算診断一覧(旧サイトバックナンバー)

「金融機関が見る重要なポイント」は「攻める力」と「守る力」のバランスです!!

税務・会計に関する情報を毎週無料でお届けしています!

メルマガ登録はこちら


コラム
/column/2017/img/thumbnail/img_09_s.jpg
新聞・マスコミでさかんに取り上げているROE(自己資本利益率)。このROEは、本当に有益な指標なのでしょうか?確かに株主から見た場合、自分たちの提供した、資金がどれだけ有効に使われているかという意味では、重要かも知れません。しかし、所有と経営が一致している企業の場合(日本の中小企業の殆ど、会計事務所にとってのお客様で「中小零細企業の社長」です)は、「経営者=株主」であり、それほど、「株主目線」にこだわる必要はありません。それより、企業の保有している、全財産が利益にどれだけ貢献しているか、ムダな財産、利益への貢献度の低い財産がどの程度あるのか、全財産ベースでの利益の寄与度というROA(純資産利益率)こそが、最も重要なはずです。ROAは、株主からの提供された資金のみならず、銀行から提供された資金、従業員や仕入れ先と言ったすべての利害関係者から提供された資金、要するにすべての利害関係者から調達された資金が、有効に活用されたかという目線からの利益指標と言えます。いわば、シェアホルダー(株主目線)からの指標か、ステークホルダー(利害関係者目線)からの指標かという違いです。それぞれの目線を理解して指標を読み解くことが重要です。「決算診断提案書」は社長の立場にたった「コミュニケーションツール」です。経営課題を社長と共に考える。社長に問いかける。是非一度、顧問先企業の「決算診断」を体感してみてください。
2017.08.29 10:25:31