[成功する会計事務所のセオリー]求められる会計事務所とは
求められる会計事務所とはどのような事務所でしょうか?
「正しい申告をしてくれる会計事務所」
「節税対策に対する提案をしっかりしてくれる会計事務所」
「売上アップにつながる提案をしてくれる会計事務所」など
一口に「求められる会計事務所」と言っても、お客様ごとに求めているものはさまざまですがお客様が求めているものを的確に提供することができれば、「求められる会計事務所」になれる、と言えます。
では、どのようにしてお客様の求めているものを知ればいいのでしょうか?
「ニーズ・シーズ・ウォンツ」がそのカギとなります。
これは、マーケティングで有名なフィリップ・コトラーの理論に出てくる言葉で、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は「求められる会計事務所」を考える上で役立つ「ニーズ・シーズ・ウォンツ」を確認したいと思います。
◆ ニーズ(needs)
商品(サービス)として顕在化していて、お客様が求めているもの、「需要」のことです。
商品を開発する際に「ニーズ志向」と言うと、顕在化している市場のニーズを満たす商品を作り、商品・サービスの優位性を市場へPR・販売することです。
会計事務所における「ニーズ志向」の商品とは、税務申告や記帳代行など従来から行っているサービスが該当するでしょう。
◆ シーズ(seeds)
世の中に出ていない“ビジネスの種”のことです。
企業・会社が持っている新しい技術力や企画力、特別な素材などがこれにあたります。
商品を開発する際に「シーズ志向」と言うと、新しい技術力や企画力、特別な素材などを使って世の中に新しい価値を提供し、市場を自ら作っていくことです。
会計事務所では「MAS」「コンサルティング業務」「経理代行」など、各事務所の強みを活かしたサービスが該当します。
◆ ウォンツ(wants)
顕在化していない需要や欲求(潜在的欲求)です。
現在の成熟した市場では、
お客様が自分の欲求に気付かないことも多いので
「ウォンツ」を商品化するために
「シーズ」を掘り下げる必要があります。
「ニーズ志向」戦略か、それとも「シーズ志向」戦略か、
それによって、事務所で力を入れたい業務や体制などの経営判断が変わってくるはずです。
「ニーズ・シーズ・ウォンツ」を意識したサービス提供が「求められる会計事務所」への近道かもしれません。